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キャシー・ウッド氏のARKK続落、組み入れのハイテク株売り激しく

  • 米実質利回りは低下したが、売りは衰える気配をほとんど見せず
  • 商品はインフレ到来しつつあると株式市場に伝えているとミスキン氏

6日の米株式市場で、人気のあったハイテク銘柄が激しく売られた。通常なら相場を支える実質利回りの低下も支援材料とならず、こうした売りは衰える気配をほとんど見せていない。

  物価上昇の影響を除いた米実質利回りは低下したが、キャシー・ウッド氏が率いる上場投資信託(ETF) 「アーク・イノベーションETF(ARKK)」の2.9%下落を阻止できなかった。同ETFは2018年以来最長の下げとなっている。大型株で構成されるナスダック100指数は1週間ぶりに上昇したものの、トゥイリオやズーム・ビデオ・コミュニケーションズ、ロクなどが下げ、ARKKを押し下げた。

  リスクが高めのハイテク銘柄と実質金利の関係解消は大きな変化だ。この1年間は大半の期間で相関性が見られてきた。物価上昇の影響を除いた債券リターンがマイナスの状況下では、利回りを求める投資家の間でハイテク株や成長株への投資が盛況だった。株安の要因は「インフレ懸念」とされている時にこうした関係のデカップリングが起きていることは、デイトレーダーをはじめとして誰もが価格に基づいて行動する市場で因果関係を特定することの難しさを示すものだ。

  ジョン・ハンコック・インベストメント・マネジメントのマット・ミスキン共同最高投資ストラテジストは「債券市場はハイテク銘柄の上振れを示唆しているが、株式市場が耳を傾けているのは商品で、それがハイテク株への投資後退の要因だ」とした上で、「商品はインフレが到来しつつあると株式市場にささやいている」と語った。

Tech high flyers, such as those in ARKK, sell off despite a drop in real yields

  銅やトウモロコシなどさまざまな商品の値上がりを受け、ブルームバーグ商品スポット指数は約10年ぶりの水準に上昇。2年物ブレークイーブン・レートは5日、08年以来の高水準を付けた。金利上昇の可能性に市場が敏感になっている状態は今週示された。米経済が過熱しないよう金利はやや上昇せざるを得ないかもしれないとのイエレン米財務長官の発言が伝わった4日、ナスダック100指数は下げを拡大。ただ同長官はその後、利上げを予想したわけでも推奨したわけでもないと述べている。

イエレン財務長官、利上げを予想も推奨もせず-FRBの独立性尊重

  リチャード・バーンスタイン・アドバイザーズのダン・スズキ副最高投資責任者(CIO)は「インフレ期待の高まりはリフレトレードへの人々の確信が高まっている状況を示唆している」と指摘した。

原題:Ark Slammed Again as Riskiest Tech Bets Blow Past Lifelines (1)(抜粋)

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