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米国の労働力不足、一過性かどうかエコノミストの見解定まらず

  • レストランや製造業者、労働者の確保が困難と不満示す
  • 労働力需給の不均衡は続かないと政策当局者

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米雇用市場が盛り返す中、経済成長加速の原動力となる労働者が十分に存在するのかという議論が活発になっている。

  チポトレ・メキシカン・グリルといったファストフードチェーンから、鶏肉生産のピルグリムズ・プライドやカジノ運営のMGMリゾーツ・インターナショナルにいたる企業が、十分な労働者を確保あるいは引きつけることができないと話す。業績に関する電話会議や景気動向調査では、経済対策の個人給付や失業給付が人員採用の取り組みを妨げているとの声も企業幹部から聞かれる。

  しかし、このギャップを引き起こしている本当の理由やこうした状況が続く期間について、エコノミストや政策当局者の見解は定まっていない。人材採用は今のところ活発な状況が続いており、こうした労働力需給の不均衡は必ずしも問題ではないことを示唆している。懸念されるのは、労働力不足が特に娯楽やホスピタリティー業界で長期化する場合に、需要を鈍化させ、物価上昇につながる可能性があることだ。

  7日発表の4月の米雇用統計で、こうしたミスマッチおよびこれが成長を妨げているかどうかに関して新たな見識が得られるだろう。同月の非農業部門雇用者数は100万人増と予想されている。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)の米国担当シニアエコノミスト、ジョー・ソン氏は「雇用のパラドックスが生じているのは間違いない」と指摘。数値化するのは難しいが、「回復ペース加速への重しになっている課題であることは明白だ」と述べた。

Percentage of working Americans still below pre-pandemic levels

  失業率はブルームバーグのエコノミスト調査(中央値)で5.8%への低下が予想されているが、労働参加率は新型コロナウイルス流行前の水準を依然大きく下回る見通し。

  サマーズ元米財務長官はブルームバーグテレビジョンでのインタビューで、「今後6カ月に非常に大きなブームが来ることがほぼ確実視されているが、経済がまだその前段階でこのような労働力不足に陥っているのであれば、インフレとインフレ期待について私は憂慮する」と述べた。

  しかし、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長ら政策当局者はこうしたミスマッチについて一時的なものだとしており、失業保険の延長給付などが失効したあとは労働人口が増える可能性が高いとの見解を示している。

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Firms across industries say they're experiencing labor shortages and skills mismatch

Source: Federal Reserve Bank of Philadelphia March survey

Note: Percentage does not add to 100 because more than one choice could be selected

原題:
Companies Warn of U.S. Labor Shortages Economists Call Temporary(抜粋)

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