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Photographer: Bloomberg/Bloomberg
cojp

資産運用担当者は「インフレ・ショック」受ける恐れ-コラノビッチ氏

  • 運用担当者の多くは利回りやインフレ率の有意な形の上昇経験せず
  • 低ボラティリティー銘柄から割安株への乗り換え余儀なくされる

デフレ傾向から利益を上げることでこれまでのキャリアの大半を過ごしてきた資産運用担当者は、ギアを速やかに切り替える必要があり、さもなければポートフォリオが「インフレ・ショック」を受ける恐れがあると、JPモルガン・チェースのチーフグローバル市場ストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏は警告した。

  5日付のリポートで「現在の運用担当者の多くは利回りや商品、割安株、インフレ率について、いかなる有意な形の上昇を経験したことがない」とした上で、「この10年は成長や環境・社会・ガバナンス(ESG)、低ボラティリティーの分野に資産配分が大幅にシフトしたが、そのいずれもインフレとはマイナスの相関関係があり、大半のポートフォリオは脆弱(ぜいじゃく)だ」と語った。

  ワクチン接種の進展や政府の財政出動を背景に米国債利回りや景気循環株、小型株の上昇などインフレと関連する投資は昨年11月以降に盛り上がりを見せた後、ここ数週間は一服している。こうしたトレンドの継続性について意見が割れる中、コラノビッチ氏は世界的な経済活動再開に伴う新たな状況に対応するよう顧客に呼び掛けた。

  リポートで「なお高い失業率や10年にわたる物価上昇率のアンダーシュートを踏まえると、各国・地域中銀は高めのインフレ率を容認するとともにそれが一時的と判断する可能性が高い」とし、「最も重要な疑問は資産運用担当者がより持続的なインフレの可能性が高まっていることを考慮した形に資産配分を大幅に見直すかどうかだ」と指摘した。

JPMorgan’s Kolanovic says money managers may face `inflation shock'

  コラノビッチ氏の見方では、データで財・サービスの価格上昇が引き続き示される中で、投資家は商品など直接的なインフレヘッジへの資産配分を高めつつ、低ボラティリティー銘柄から割安株への乗り換えを余儀なくされる見通し。そうしたトレンドは今年下期に続く可能性が高いと同氏は分析している。

原題:
Kolanovic Warns Most Money Managers at Risk of ‘Inflation Shock’(抜粋)

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