コンテンツにスキップする

欧州が半導体確保に本腰へ、これまで「甘かった」-欧州委ブルトン氏

  • EUは5日に半導体戦略の詳細公表へ、30年までに製造の倍増目指す
  • 欧州の半導体製造能力、かつて世界の44%だったが今は10%程度に

欧州委員会のブルトン委員(域内市場担当)は、過去数十年にわたり欧州は半導体設計・製造の相当な部分を外注することに関して認識が甘かったと述べた。欧州委は5日に域内の半導体生産を2030年までに倍増させる計画の詳細を公表する。

  ブルトン氏は半導体を巡る不均衡の是正は可能だと指摘。自動車メーカーや電子部品サプライヤー企業の足を引っ張っる世界的な半導体不足は、今こそ行動を起こすべき時であることを示していると続けた。

  フランスの大手IT企業アトスやフランス・テレコムの最高経営責任者(CEO)を務めた経験もあるブルトン氏はブルームバーグとのインタビューで、「われわれの産業ニーズに応えるため、以前のような半導体製造のシェアを取り戻したいと考えている」と発言。欧州のシェアが長年にわたって落ち込んだ理由は欧州が「あまりにも認識が甘く、オープンであり過ぎた」ためだと語った。

  欧州委は今年3月、半導体生産を30年までに倍増し、世界シェアを少なくとも20%へ引き上げる計画を打ち出した。ブルトン氏によれば、5日公表する詳細には、欧州の主要な半導体企業や研究所、多数のEU加盟国政府で構成する業界連合の設立が盛り込まれている。これまでに少なくとも22カ国が趣意書に署名したという。

  欧州はかつて世界の半導体製造を支える中心的な存在だった。1990年代に世界の約44%を担っていた欧州の半導体製造能力は今は10%程度だ。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)と米半導体工業会(SIA)によれば、台湾と韓国、日本が半導体製造で世界の約60%を占めている。

Global Semiconductor Manufacturing Capacity

Source: BCG (2020, 2030 estimates)

原題:Europe Looks to Secure Chip Supply After ‘Naive’ Past Approach(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE