コンテンツにスキップする

インフレリスク高まる、供給不足で企業は値上げ余儀なくされる可能性

  • 原材料の価格上昇、景気回復で半導体や鉄鋼などの在庫逼迫
  • 製造業者がコスト増加を価格に転嫁、消費者物価は上昇へ

供給不足や物流の混乱で値上げを余儀なくされる可能性があると警告する消費者関連企業がこの数日間に増えており、インフレの兆候が強まりつつある。

  半導体や鉄鋼、木材、綿などさまざまな原材料の在庫が逼迫(ひっぱく)していることが調査データで顕在化している。欧米の製造業者は今週、受注残が過去最高となり、投入価格が上昇していると指摘。各社は在庫補充を急ぎ、加速する消費者の需要に追い付こうとしている。

  商品がますます割高になる中、インフレ加速が結果的に一時的なものと判明するかどうかは政策担当者と市場にとって最大の疑問だ。バンク・オブ・アメリカ(BofA)が運用担当者を対象に実施した調査で、物価上昇と中央銀行がそれに対応する可能性は最大の懸念事項となっている。

Breakeven Boom

Commodities inflation is reflected in the front end of the bond market

Source: Bloomberg

  エコノミストや米連邦準備制度などの中銀当局者の多くは、物価上昇は一時的なもので、新型コロナウイルスを巡る懸念や失業といった要因によって抑制されるとの立場を維持している。一方、投資家は依然として懐疑的で、ネスレやコルゲート・パルモリーブなどの企業は値上げの必要があると既に表明している。

  連邦準備制度理事会(FRB)前議長でもあるイエレン米財務長官は4日に公開されたインタビューで、政府の支出拡大に伴い金利は上昇する公算が大きいとの認識を示し、市場の動揺を招いた。その後、同長官は利上げを予想したわけでも推奨したわけでもないと釈明した。

イエレン財務長官、利上げを予想も推奨もせず-FRBの独立性尊重

  原材料23種で構成されるブルームバーグ商品スポット指数は約10年ぶりの高水準に達した。米供給管理協会(ISM)が発表した4月の製造業総合景況指数で、仕入価格指数は08年以来の高水準となった。

  IHSマークイットの価格・購入調査ディレクター、ジョン・マザーソール氏は「現在の環境では、リスクは明らかに上向きに傾いている。この1年の商品価格上昇で、今夏の物価上昇は確実だ」と語った。

原題:Inflation Risk Intensifies With Supply Shortages Multiplying (2)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE