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フォード株が10%近く下落、半導体不足や「紛らわしい」見通しで

  • 半導体不足で4-6月生産が計画の半分に縮小とフォード警告
  • 容易には計算合わず、フォードの信頼性が打撃を受けるとワード氏

29日の米株式市場でフォード・モーターの株価が10%近く下落した。世界的な半導体不足に伴う業績への影響について同社が示した見通しは紛らわしい内容だったとアナリストが批判した。

  28日発表の1-3月(第1四半期)決算では調整後1株利益がアナリスト予想の4倍に達したが、半導体不足で4-6月(第2四半期)の生産が計画の半分に縮小すると警告した。2021年通期の調整後EBIT(利払い・税引き前利益)見通しを55億-65億ドル(約6000億ー7100億円)に下方修正したが、これは1-3月期実績の48億ドルと大きく変わらない。

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  RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ジョセフ・スパック氏はフォードの利益見通しについて「紛らわしい」と調査リポートで指摘し、ベンチマークのアナリスト、マイケル・ワード氏も「筋が通らない」と分析した。

  ワード氏は29日の取引開始前に公表した投資家向けリポートで、「半導体の影響がフォードの推計である25億ドルを大きく上回るか、あるいは北米などの構造的な利益が従来の想定を大きく下回るかのいずれかだ」とし、「容易には計算が合わず、われわれはフォードの信頼性が今後、打撃を受けるとみている」と述べた。

  フォードの株価終値は9.4%安の11.26ドルと、2月3日以来の安値。下落率は昨年6月11日以来の水準だった。

  一方、S&Pグローバル・レーティングは29日、フォードは利益とキャッシュフローが予想より低調にとどまる見通しだとして年内いっぱい格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」に維持する可能性が高いと指摘した。これは同社の格付けがジャンク級の中でさらに低下するリスクが高まっていることを示す。

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原題:
Ford Plunges Almost 10% On Chip Calamity, ‘Confusing’ Outlook(抜粋)

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