コンテンツにスキップする

SBI北尾社長、出資先3地銀を今期中に選定へ-大阪本社新設も表明

SBIホールディングスは28日、地方銀行との連携による「第4のメガバンク構想」に関連し、同社が単独出資先の上限とした10行のうち、残る3行について今期(2022年3月期)中に選定し、資本業務提携を行う方針を示した。

  北尾吉孝社長は同日の21年3月期決算説明会で「10行と限定するとこっちも選択することに当然なる。出資の条件や意識改革の強い意志の有無などで選択していく」と、候補の絞り込みに入っていることを示唆した。SBIはすでに島根銀行、福島銀行など7行との資本提携を発表している。

  決算では、子会社SBIソーシャルレンディングが扱う一部ファンドで貸付先の事業運営に重大な懸念事項が生じている可能性が浮上した問題に関連し、約145億円の損失処理を実施した。設置していた第三者委員会の報告を受け、投資家への未償還元本相当額を代わりに返還することを決めたため。今後、新規ファンドの募集は行わず、既存ファンドの償還を待って撤退を検討する。

  ソーシャルレンディング事業とは、融資を受けたい借り手に対し、小口の貸付資金を集約し、仲介するサービス。一般に、信用力が低くてもアイデアを持つ会社などに対し、共感したり、高い利回りを求めたりする個人などが貸し手となる。同席した高村正人副社長は、同子会社が「上場を目指す中で業績まい進に走った。リスクの高い案件に手を出しがちとなったところ、悪意のある業者に付け込まれた」と説明した。

  国際金融都市構想に関連しては、今夏に大阪市北区中之島にSBIHDの大阪本社を新設する。北尾社長は以前から誘致先として大阪を支援しており、グループ各社の大阪拠点を順次集約するという。大阪の金融拠点としての存在感を高めたい考えだ。

  また、SBIは同日、新任の独立社外取締役として元財務事務次官でSBI大学院大学委託講師の福田淳一氏と元農水事務次官で東京農業大学農生命科学研究所教授の末松広行氏を内定したと発表した。6月に予定している定時株主総会での選任が前提となる。福田氏は18年、複数の女性記者へのセクハラ発言疑惑をめぐり財務次官を辞任した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE