コンテンツにスキップする
Photographer: Roy Liu/Bloomberg
cojp

英国に移住する香港市民、今年だけで最大2兆円余りの不動産売却も

  • BNOビザで21年に香港から最大1万6300世帯が英国に移り住む
  • 供給急増がすぐに相場急落を招くというわけではない

英国に移住する香港市民が今年、最大1500億香港ドル(約2兆900億円)相当の不動産を売りに出す可能性がある。

  ブルームバーグ・インテリジェンスは27日のリポートで、海外市民(BNO)旅券に付与されるビザ(査証)を通じて2021年に香港から約1万3100-1万6300世帯が英国に移り住むと予想。これは香港の民間住宅で暮らす世帯の0.9-1.1%に相当する。

  ブルームバーグの試算によれば、これら全世帯が引っ越し費用と生活費を賄うために不動産を売却した場合、今年だけで最大1500億香港ドルを生み出す可能性がある。

  中国による香港国家安全維持法(国安法)の制定を受け、英政府はBNO旅券を所持する香港市民による英市民権取得を容易にする計画を実施。これが移住と住宅売却の増加につながっている。

Secondary home prices remain stable in the past few months

  不動産仲介で香港最大手の中原地産が扱う不動産物件は前年に比べ44%増え4万戸を超えたが、供給急増がすぐに相場急落を招くというわけではない。買い手は膨らんだ供給を吸収しており、中原地産によると、堅調な市場活動の目安となる中古住宅販売額は4月に23年ぶりの高水準となる500億香港ドルに達する勢いだ。

  英紙タイムズは今月、有資格の香港市民3万5000人余りがこれまでにBNOビザプログラムを通じ英国への移住を申請していると報じた。

原題:Hongkongers Moving to U.K. May Sell $19 Billion of Homes in 2021(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE