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ヘッジファンドのIPMが閉鎖へ、パンデミックで運用資産40億ドル減

  • 19年後半に50億ドル近くあった運用資産、7.5億ドルに落ち込み
  • システマティック・マクロファンドに最近の投資環境厳しい-カテラ

統計的モデルを頼りに投資戦略を構築するスウェーデンのヘッジファンド、インフォームド・ポートフォリオ・マネジメント(IPM)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の中で運用資産が約40億ドル(約4300億円)減少したことから、ファンドを閉鎖し、投資家に返金する。

  ストックホルムに本拠を置く投資会社カテラを主要オーナーとするIPMは、パンデミック前の2019年後半に運用資産が50億ドル近くあったが、1年後には半分以下の20億ドルに急減。その後の投資家離れでさらに資産は激減し約7億5000万ドルに落ち込んだ。

  カテラは22日の発表資料で「システマティック・マクロファンドにとって最近の投資環境は残念ながら非常に厳しく、IPMのリターンは低迷し多額の資本が流出した」と説明。「IPMは全ての投資家を公平に扱うことを保証する。全ての投資家は各ファンドの特定の流動性ルールに基づいて数カ月以内に資金を取り戻すことができる」とした。

  IPMは数学的モデルに依存するクオンツ戦略を使用していたが、ファンドが構築した過去のデータに基づく統計的モデルはコロナ禍がもたらしたボラティリティーの中で市場動向を予測する作業には不向きだったことが判明した。IPMのラース・エリクソン会長はインタビューで、「クオンツ・ヘッジファンドにもちろん将来性はあると思う」と述べた上で、「だが、われわれについては、ビジネス上の観点から保有資産ベースでそれをさらに追求することはできなかった」と説明した。

原題:Hedge Fund IPM Shuts Doors After Losing $4 Billion in Pandemic(抜粋)

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