ビットコイン、4万8000ドル割れ-50日移動平均も下回る
Vildana Hajric
更新日時
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「一段の下落余地があるように見受けられる」とバラニ氏
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キャピタルゲイン税が大幅に増えれば投資家は多くを手放す可能性
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは23日の取引で一時4万8000ドルを割り込んだ。値下がりは先週後半以降7日目となる。バイデン米大統領が、富裕層に対するキャピタルゲイン課税の税率をほぼ倍に引き上げる提案を行う見通しだと伝えられたことが響いているもようだ。
ビットコインは一時7.9%下げ4万7525ドルとなった。14日に過去最高の6万4870ドルを付けた後のモメンタムの衰えが続き、テクニカル上の重要な節目も下回った。
デルタ・エクスチェンジのパンカジ・バラニ最高経営責任者(CEO)は、「ビットコインは50日移動平均を下回った。これは今回の上昇相場で侵されることのない支持線だった」と指摘。「一段の下落余地があるように見受けられる」と述べた。
仮想通貨投資家は1年以上保有した後に売却した場合、キャピタルゲイン税を課される。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「最も懸念すべきことの一つは、上昇が最も顕著なものが最も売りの対象になりやすいことだ。人々が持ち分全てを売却することは意味しないが、これに多額の投資をしていてキャピタルゲイン税が大幅に増えれば、 多くを手放すだろう」と指摘した。

原題:Bitcoin Drops Below $50,000 Amid Tax and Momentum Concerns(抜粋)
(相場を更新し第2段落に加筆します)
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