, コンテンツにスキップする

SPACに衝撃、SEC警告で1社が財務報告修正-相次ぐ可能性

更新日時
  • ワラントを資本性商品でなく会計上の負債と見なす可能性とSEC
  • 「どうすればいいのか誰にも分からない」-SPACインサイダー

米証券取引委員会(SEC)が特別買収目的会社(SPAC)の上場証券(ユニット)の重要な構成要素であるワラント(新株引受権)の会計ルール適用方法を変更したことで、SPACブームは水を差されたほか、1社は財務報告の修正に至った。SPACによる財務報告修正は今後相次ぐかもしれないと、ブルームバーグ・ロー(BLAW)が報じた。

  修正の必要があると20日発表したSPACは、カナダの電気バスメーカーを上場させる計画のノーザン・ジェネシス・アクイジション。同社はBLAWからのコメント要請に返答しなかった。

SPACブームに影、SECがワラントの会計ルール適用法変更

  SECは12日、初期投資家に付与するワラントを資本性金融商品と見なさず、会計上の負債と見なす可能性があるとし、SPAC市場には衝撃が走った。この発表前に多くのSPACはワラントを資本と見なしており、関与する会計士や弁護士には見直し作業が生じている。

  SPACインサイダーのクリスティ・マービン創業者は「誰もがやらなければならない膨大な書類作業がある」とし、多数のSPACが影響を受けていると指摘。「市場に多大な影響を与えている。どうすればいいのか誰にも分からないためだ」と付け加えた。

  SPAC人気が2020年に高まった背景には、買収される側が通常のIPOよりも煩雑な手続きや規制当局の審査を回避して上場できることにあった。SPACインサイダーによると、同年には当時過去最高のSPAC248社がIPOを実施。21年も既に300社以上が株式を公開している。SPACはIPOから2年以内に、上場を目指す企業と合併するパターンが多い。

BWrite image

  しかし、ブームは規制当局の目を引き付けた。SECは12日の発表前の4月初め、SPACを通じて上場する企業にはしっかりした内部管理と正しい会計処理のための財務報告の経験が必要だと警鐘を鳴らしている。

  アドバイザリー会社、ストーンターン・グループのパートナー、ジュリー・コープランド氏は「SECは『ペースを当面落とせ』というシグナルを発した」と述べた。

  実際、SPACブームは減速した。既に始まっていた一部の合併案件は続いているものの、SECによる会計ルール変更のガイダンスへの対応を迫られたSPACによるIPOは停止している。SPACインサイダーのデータが示した。

原題:
SPAC Boom Dries Up as SEC Warning Curtails Year’s Hottest Trend(抜粋)

(第5段落以下を追加します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE