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SEC、デリバティブと空売り開示義務化も-見直し検討と関係者

更新日時
  • アルケゴス問題を受けデリバティブ投資の透明性を高める方策を探る
  • ゲームストップの取引過熱で空売りの実態解明を求める議会の圧力も

米証券取引委員会(SEC)はビル・フアン氏のファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメントのポジション破綻や米ゲームストップなどの株価乱高下に対応し、投資会社の情報開示要件の厳格化を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  関係者によれば、SECはアルケゴスのポジション破綻を招いたようなデリバティブ(金融派生商品)投資の透明性を高める方策を探っている。ビデオゲーム販売のゲームストップ株式の取引過熱を受け、上場企業を誰がショートにしているか、投資家のポジションにさらに光を当てるよう求める連邦議会からの圧力にも直面しているという。

  関係者によると、見直しは初期段階で、先週就任したゲンスラー委員長が今後進め方を決める。SEC委員長の報道官は、コメントを控えている。

SECは投資会社の情報開示要件の厳格化を検討しているという。

clients: assign sales staff to win deals, and risk controllers to keep them in check. At Credit Suisse Group AG, executives had given the point salesman to Archegos on its swaps desk the new responsibility of instead overseeing risk-taking in the broader prime-brokerage unit, according to people with knowledge of the matter. Su Keenan reports on “Bloomberg Daybreak: Australia.” (Source: Bloomberg)

   株式の保有額が1億ドル(約108億円)以上の投資会社は、四半期ごとの株式保有報告書「フォーム13F」をSECに提出する義務がある。また、一つの企業への出資比率が5%を上回るファンドは、敵対的買収や企業分割に動く可能性を他の投資家に注意喚起する意味もあり「フォーム13D」を提出する必要がある。

  内部の協議を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、デリバティブと空売りポジションの記載を提出書類に盛り込むべきかどうかや、四半期ごとのフォーム13Fをより頻繁に提出させるべきかという問題が、SECの検討事項に含まれる。

  普通株そのものでなくスワップを利用し、米メディア企業バイアコムCBSへの推定100億ドル(約1兆800億円)の投資を含む巨大ポジションをひそかに築いたアルケゴスが、フォーム13Fやフォーム13Dを提出していた様子はない。

  デリバティブと同様、空売りポジションもフォームの記載からほぼ除外されている。誰が背後にいるか外から分からない状態で、時価総額を一見上回るゲームストップのショートをヘッジファンドがどのように積み上げたかについて、今年に入り議会が問題視した。

  SECによる総点検は、金融システムに積み上がるリスクに規制・監督当局とウォール街が気付くことを助けると期待される。

  

ビル・フアン氏

Source: Bloomberg)

原題:SEC Said to Examine Fund Disclosure Rules After Archegos Blowup(抜粋)

(提出書類の記載見直しなどに関する情報を追加して更新します)
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