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心臓発作のHSBC管理職が過重労働の危険警告、700万回閲覧で共感

  • 新型コロナで職場と家庭の境界あいまいに-1日12時間、週末も労働
  • 健康配慮を無視した働き過ぎは自分の責任、教訓伝えたい

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英銀HSBCホールディングスの契約社員のジョニー・フロスティック氏は、今月心臓発作を起こしたとき最初に心をよぎったのは「明日は上役との面談がある。困ったことになった」ということだった。

  次にプロジェクトの資金について考え、それから遺書について、最後に妻のことを考えた。

Jonny Frostick

ジョニー・フロスティック氏

  規制データに関するプロジェクトに取り組む20人余りを部下に持つフロスティック氏(45)は、死にかけた体験談をリンクトインに投稿した。投稿は20日の時点で約700万回閲覧された。

  フロスティック氏は新型コロナウイルス流行で職場と家庭の境界があいまいになる中で過重労働に陥り、やっと声を上げた金融機関従業員の1人だ。

  「これまでは午後5時から6時半くらいに仕事を終わりにしていたのに、気が付くと金曜の夜8時に疲れ切りながらまだ働いていて、月曜のために準備しなければならないことがあるのに時間がないなどと考えていた。そしてとうとう週末まで働き始めた」と同氏は電話インタビューで振り返った。

  HSBCの広報担当、ハイディ・アシュリー氏は、フロスティック氏の完全で速やかな回復を皆が祈っているとした上で、「この話題に対する反応の大きさは、人々が働き方について考えていることを示している。従業員には自分たちの健康と幸福を第一に考えるよう促している」と述べた。 

  フロスティック氏によると、同氏と同僚は過度の時間をズームでの会議に費やし、1日の労働時間が12時間に及ぶこともあった。リモート勤務で孤立していることも負担になった。

  「デスクやコーヒーマシンの横での立ち話も、歩きながらのおしゃべりもできない。これはひどく深い意味を持つ。私の職種だけではなくプロフェッショナルサービス業界全体でそうだ」と同氏は語った。

Jonny Frostick

フロスティック氏と妻のアデルさん

  同氏は健康への配慮を無視した働き過ぎは自分の責任で、それが心臓発作につながったとし、その教訓を広く伝えたいと言う。

  3人の小さな子供がいる同氏は「自分自身と他者に対して責任がある。私に起こったことは誰にでも起こり得る。これを変える必要がある」と語った。

  自身の健康問題はHSBCの責任ではないとして、リンクトインへの投稿で「私の職場が悪かったせいだとは思わない。業界全般とほぼ同じだと思う。だからこそ、多くの人が共感してくれているのだと思う」と述べた。

原題:
HSBC Manager’s Heart Attack Prompts Viral Post About Overwork(抜粋)

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