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クレディS、ダブルパンチの影響は1-3月にとどまらず-22日決算

  • 1-3月純損益は7億9000万フランの赤字の見込み-アナリスト調査
  • アルケゴスとグリーンシルで追加損失も-事業見直しや部門売却検討

スイスの銀行、クレディ・スイス・グループは22日、4年余りで最悪の四半期赤字を発表する見込みだ。最近の相次ぐ失敗がさらにどの程度の痛みをもたらすかを投資家は探ろうとするだろう。

  同行は既に、1-3月(第1四半期)が税引き前で9億スイス・フラン(約1100億円)程度の赤字になったことを明らかにしている。ブルームバーグがまとめたアナリスト調査では、純損益は7億9000万フランの赤字と見込まれる。

  ビル・フアン氏のファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメントのポジション関連で既に44億フランの減損を計上しているが、JPモルガン・チェースは一段の評価損の可能性を指摘。英金融ベンチャー、グリーシル・キャピタル破綻に絡む損失の規模についてもまだ不明だ。

  1-3月の決算発表で注目すべき点は以下の通り。

アルケゴス関連のブロック取引

  クレディ・スイスは先週、アルケゴス関連で約20億ドル(約2200億円)相当の株式を追加売却した。アルケゴスに絡む減損処理後で2回目の売却となり、1-3月に計上した44億フランよりも損失が広がることを示している。JPモルガンは4-6月(第2四半期)の評価損が4億ドルに達する可能性があると見積もっている。


グリーンシル関連

  グリーンシルのファンドへの100億ドル規模の投資についてクレディ・スイスはこれまでに半額程度を投資家に返済している。ファンド資産について全額を回収できない可能性を示唆しており、同行の富裕層顧客を含む投資家は巨額の損失を被る恐れがある。

  クレディ・スイスの収益への短期的な影響は不明だが、時間とともに訴訟費用が積み上がることが見込まれる。事情に詳しい関係者によれば、同行はグリーンシル関連の問題資産をディストレスト債投資会社に値引き価格で売却することも検討している。

プライムブローカレッジのリスク軽減

  同行はアルケゴスとの取引の舞台だったヘッジファンド向け事業の抜本的な改革を計画している。事情に詳しい関係者によれば、今後数カ月にプライムブローカー部門を大幅に縮小することを検討をしている。既に一部ファンドへの資金提供の条件を厳格化しているほか、部門共同責任者のジョン・ダブズ、ライアン・ネルソン両氏は退任する。プライムブローカーは投資銀行の大きな収益源であり、投資家はリスク抑制のための措置に注目するだろう。

資産運用部門

  グリーンシル損失の震源である資産管理部門についても近く何らかの行動を取る可能性がある。部分的な売却や上場など、さまざまな選択肢が考えられる。過去の案件に基づく推計では、事業全体を売却した場合の価格は最大50億フランと見積もられる。事情に詳しい関係者によれば、ドイツの保険会社アリアンツなどが関心を示している。

原題:Credit Suisse Pain Isn’t Likely to End With First Quarter Woes(抜粋)

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