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米国債利回り低下、銀行債発行ラッシュが原因か-スワップ通じ圧力

  • スワップスプレッドは昨年8月以来の小ささとなった
  • JPモルガンとBofAが連日で記録的な規模の起債

バンク・オブ・アメリカ(BofA)とJPモルガン・チェースによる先週の大型起債が引き起こしたヘッジ需要が、米国債利回りが突然低下した一因かもしれない。

  10年物米国債利回りは15日、強い経済指標にもかかわらずほぼ1カ月ぶり低水準の1.53%に低下した。20日の利回りはこれをわずかに上回る1.56%。

  この動きの多くは恐らく、デリバティブ(金融派生商品)市場での取引によって説明できる。10年物米国債利回りと金利スワップの差であるスワップスプレッドは19日まで6営業日連続で縮小し、昨年8月以来の小ささとなった。これはヘッジの急拡大を示唆する。

  15日に米国債利回りが底に達したころ、JPモルガンは130億ドル(約1兆4000億円)相当を起債しようとしていた。BofAは翌日、さらに大規模な150億ドルの起債を実施。ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレーも起債した。

ウォール街の発行ラッシュ終わらず-忍び寄る金利上昇の影に調達急ぐ

  投資家は固定利付債を望むことが多いが、一部の銀行は収入と一致するように変動金利での支払いを望む。そのため銀行は金利スワップを通じて固定金利での支払いを変動金利に交換するが、これは金利への圧力になり得る。

  BMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ダン・クリーター氏は20日のリポートで「銀行債発行がスワップスプレッドの大幅なタイト化の原因である可能性が高い」 と分析した。

Swap spreads tighten for six days straight amid heavy issuance

  発行予定の銀行債は少なくなっていることから、スワップスプレッド縮小は終わりに近いとみられるが、デリバティブ市場での活発な活動は厳しい環境にある米国債に追い風になった。ブルームバーグ・バークレイズ指数のデータによると、米国債は年初から19日までに約3.5%値下がりしている。

米国債、弱気派には厳しい環境-10年物利回り1.2%に低下の観測も

  スワップからの圧力が終わりそうなため、米国債利回りは再び上昇する可能性があるが、BMOキャピタルは当面、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは10年物利回りが1.6%前後での横ばいになる公算が大きいとみている。

原題:Giant Bank Bond Sales Help Explain Big Dip in Treasury Yields(抜粋)

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