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ECBの政策見通し不透明-緊急措置脱却の道筋やインフレ目標の行方

  • 予想困難な状況は借り入れコストのボラティリティー高める恐れ
  • 22日に政策発表、ラガルド総裁は有利な調達環境維持を重ねて約束へ

欧州中央銀行(ECB)の景気刺激策の行方を予想しようとする投資家にとって、新型コロナウイルス禍の暗雲が薄れ始めているにもかかわらず、不透明は増す一方だ。

  緊急措置からの脱却が話し合われる今年後半には、ECBのインフレ目標が変更される可能性がある。このため、ユーロ圏経済が新型コロナ不況から回復する間、金融当局がどのような支援策に転じるのか、どの程度のインフレを容認するのかを推測するのがよけいに難しくなる。

Bond-buying since 2015 hasn't yet returned euro-area inflation to just under 2%

  このような予想困難な状況は借り入れコストのボラティリティーを高め、景気回復の足かせとなるリスクがあるため、投資家は政策委員会の考えに神経をとがらせ、22日の政策発表後のラガルド総裁の会見からヒントを得ようとするだろう。

  総裁が新型コロナ危機が終息するまで有利な調達環境を維持するとの約束を繰り返すことはほぼ確実だが、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)をどのように終わらせ平時の政策手段へと移行するのかの答えにはならない。

   トロント・ドミニオン銀行の世界戦略責任者、リチャード・ケリー氏は、「資産購入プログラムと再投資、将来のテーパリング、実際の利上げについて、当局がどうするつもりなのか、投資家は確信が持てない。景気見通しが不確実なばかりでなく、ECBが政策目標をどう変えたいのかもよく分からない」と話した。

  インフレ目標を含むECBの戦略見直しは新型コロナのために遅れ、この夏に完了する予定。結果の公表は恐らく秋ごろになる。2%弱としている現在のインフレ目標は、低インフレ期の後に目標超過を容認する上下対称のアプローチに変更される公算が大きい。

Growth Path

Euro-area economy will take until mid-2022 to recover pre-crisis levels

Source: Eurostat, ECB

原題:Investors Face ECB Fog as Policy Review Complicates Crisis Exit(抜粋)

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