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今週の米国株安、簡単には説明つかず-ウォール街専門家の間で

  • コロナ新規感染者の世界的な急増や地政学的懸念を投資家は考慮
  • たとえ強気相場であっても市場は一息入れる時間が必要との見方も
A pedestrian walks along Wall Street near the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S.
A pedestrian walks along Wall Street near the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米株式市場は週間ベースで過去4週連続、過去7週間のうち6週間で上昇しているが、ここにきて3月以来の現象に見舞われている。続落だ。久しぶりにウォール街の専門家は相場低迷の要因について説明を試みた。

  新型コロナウイルスの新規感染者が全世界で急増しており、新たなロックダウン(都市封鎖)が行われるとの懸念が渦巻いている。米国とロシアの間で緊張は高まっている。予想株価収益率(PER)が2002年以来の高水準にあるなど、テクニカルな指標がついに限界に耐えきれなくなっている。

  これらは20日にS&P500種株価指数が0.7%下落した理由として列挙されているものだ。相場はただ下落しているだけの時もあるが、その理由を探ろうとする動きが止まることはない。

  「今週の軟調な滑り出しは、たまの休息は誰にでも必要で、市場でさえそうだという見方が幾分影響している」とCIBCプライベート・ウェルス・マネジメントのデービッド・ドナベディアン最高投資責任者(CIO)は指摘する。「これまで素晴らしい走りだったが、たとえ強気相場であっても市場は一息入れる時間が必要だ。買い手がしばらく不在のことも一時的にあり得る」と語った。

  19、20両日の市場で見られたあらゆるシグナルで最も明白に懸念されるのは、この先の幅広い経済活動再開やインフレ再燃を前提にここ1カ月の上昇が顕著だった銘柄の売りだ。旅行関連株はその矢面に立った。

  オンライン旅行サービス会社ブッキング・ホールディングスやクルーズ船運航会社ノルウェージャンクルーズライン・ホールディングスは4%余り下落し、航空関連の上場投資信託(ETF)であるU.S.グローバル・ジェッツETFも4.1%値下がりした。

S&P 500 on pace to post first back-to-back drop this month

  MAIキャピタル・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、クリス・グリサンティ氏はリフレトレードの収束と判断するのは早過ぎると指摘。「3カ月先を考えれば、米国は素晴らしいポジションにある。新型コロナの変異株で世界の経済活動再開が止まることはないだろう」とし、「これは最初の機会につかみ損なった経済活動再開の関連銘柄を取得する好機になるだろう」と語った。

  S&P500種は一時1.1%安と、約1カ月ぶりの大幅な下げを記録。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は0.7%安。ラッセル2000指数は2%安と、下落率はこの3週間で最大だった。

原題:Stumble in Stocks Lacks Easy Explanation for Wall Street Pundits(抜粋)

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