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ワクチン確保、アストラ製なしでも可能に-ファイザー追加供給

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ERFURT, GERMANY - APRIL 08: Medical Staff prepares a vial of the Pfizer/BioNTech Comirnaty vaccine against Covid-19 at a vaccination center at the Messe trade fair grounds during the third wave of the coronavirus pandemic on April 8, 2021 in Erfurt, Germany. German authorities are expecting a strong increase in the volume of inoculations in April as vaccine supplies stabilize. Germany began vaccinations in late December and authorities predict as many vaccine doses to arrive in April as in the three months before. So far about 13% of people in Germany have received a first dose. (Photo by Jens Schlueter/Getty Images)
ERFURT, GERMANY - APRIL 08: Medical Staff prepares a vial of the Pfizer/BioNTech Comirnaty vaccine against Covid-19 at a vaccination center at the Messe trade fair grounds during the third wave of the coronavirus pandemic on April 8, 2021 in Erfurt, Germany. German authorities are expecting a strong increase in the volume of inoculations in April as vaccine supplies stabilize. Germany began vaccinations in late December and authorities predict as many vaccine doses to arrive in April as in the three months before. So far about 13% of people in Germany have received a first dose. (Photo by Jens Schlueter/Getty Images) Photographer: Jens Schlueter/Getty Images Europe

政府は、米ファイザーから新型コロナウイルスのワクチン5000万回(2500万人)分の追加供給を受ける見通しとなったと、21日付の日本経済新聞朝刊が情報源を示さず報じた。接種後の血栓症例と関係が指摘される英アストラゼネカ製を除いても、接種対象者に必要なワクチン確保の精度が高まった。

  同紙によると、月内にもファイザーと契約を交わし、9月末までに供給を受ける。追加により供給予定量は8700万人分に達し、米モデルナ製の2500万人分を合わせると、接種対象者の人口とほぼ同水準の1億1000万人分となる。

  アストラゼネカとは6000万人分の契約をしている。政府がファイザーと1月に結んだ契約では、年内に約1億4400万回分(7200万人分)の供給を受ける予定だった。   

  加藤勝信官房長官は記者会見で、ワクチンの供給数量は「まさに協議が行われているところ」と説明し、詳細については言及しなかった。 

  菅義偉首相は訪米中の17日午前(日本時間同日夜)、ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)と電話会談を実施。ワクチンの追加供給を要請し、9月までに全接種対象者に供給されるめどが立ったと述べていた。

ファイザー製ワクチン

ファイザー製ワクチン

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

mRNAワクチンの獲得急ぐ

  各国は安全性や有効性が確認されているファイザーやモデルナ製のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの獲得を急いでいる。アストラゼネカや米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が製造するウイルスベクターワクチンは、接種後に確認された血栓症例と関係している可能性があると欧州連合(EU)の医薬品規制当局が報告し、使用の一時停止などの措置が取られている。

  現在国内で承認されているワクチンはファイザー製のみ。モデルナとアストラゼネカは申請中で、承認は早くて5月の見通し。ただ、朝日新聞は20日、厚生労働省がアストラゼネカに血栓症に関する追加データの提出を求めていると報じており、同社製の承認が遅れる可能性を示唆した。

  専門家の多くは、アストラゼネカやJ&J製ワクチンはリスクよりもベネフィットが上回るとして引き続き推奨している。もっとも、副反応の可能性を巡る懸念に追い打ちをかけ、日本のように接種を敬遠する傾向が強い国では接種ペースが遅くなる可能性がある。

  国内では12日から65歳以上の高齢者へのワクチン接種が始まったが、これまでに接種を受けたのは人口の約1.6%にとどまる。政府は来年2月までに接種を終わらせたい考えだが、五輪開催まで100日を切り、大阪府や東京都などで3回目の緊急事態宣言が発令される見通しの中、接種ペース加速を求める圧力は強まっている。

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(官房長官の発言や詳細を追加して更新しました)
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