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東芝、CVCから暫時検討を中断との書面を受領-主張は平行線

更新日時
  • 上場会社のメリットを生かすことが企業価値向上につながる-東芝
  • 初期提案には非公開化の目的、経営方針、法規制などの詳細情報なし

東芝は20日、英投資会社CVCキャピタル・パートナーズから受けていた非上場化を趣旨とする買収提案について、同社から「暫時検討を中断する」という内容の新たな書面を受領したと発表した。書面は19日に受け取ったとしている。

  発表によると、書面には具体的な詳細情報が記載されておらず「非公開化が当社経営陣および取締役会の戦略的目的に合致するかについて説明を待つため暫時検討を中断する」と記載されていたという。このため東芝としては「初期提案を評価することは不可能」としている。東芝とCVCの双方が相手の出方を待つ状況となった。

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CVCはしばらく東芝への買収提案の検討を見送る

  東芝は発表の中で、東京証券取引所の1部市場に1月に復帰したばかりだと指摘。長期的な価値創造に適した安定的な資本構成を提供しており、上場会社としてのメリットを生かすことが企業価値の向上につながると現時点では確信しているとした。

   東芝では社長兼最高経営責任者(CEO)が14日に車谷暢昭氏から綱川智氏に代わったため、資本配分のあり方も含め企業価値向上策の見直しに着手したとしている。取締役会としても意思決定の透明性を高めるため独自の財務・法務アドバイザーを選任し、独立した立場で当社の企業価値の向上について戦略的に検討するという。

  初期提案には買収者の資本構成や買収後の具体的な経営方針、安全保障法制や外国投資規制などの適用に関連する情報が提供されていなかった。このため、東芝はこのままでは提案の検討を開始することはできないとしていた。

  CVCは6日に東芝に対し買収の初期提案を提示した。ただ、車谷氏を中心とする旧経営体制の維持が前提条件となっていた。CVCはかつて車谷氏が日本法人の会長兼共同代表を務めていたため、利益相反も指摘されている。

  2017年に実施した第三者割当増資を引き受けた物言う株主(アクティビスト)との対立も目立つ。企業風土やガバナンス(企業統治)改善を求める筆頭株主のエフィッシモ・キャピタル・マネジメントは3月18日の臨時株主総会で、昨年の定時総会での取締役選任に関する再調査を求め、株主提案として可決された。

  綱川氏は14日の会見で、株主と対立する中での定時株主総会やCVCからの買収提案などへの対応が喫緊のミッションになると述べていた。

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