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新型コロナ前よりさらに豊かになった富裕層、大手米銀が照準合わせる

  • 金持ちトップ500人の資産は1兆8000億ドル増え7兆6000億ドルに
  • 株価と住宅価格の高騰によって多くの国民が裕福に-K字型の回復

米国が新型コロナウイルス危機を脱しつつある中で、大手米銀は富裕層に照準を合わせている。

  シティグループは先週、ウェルスマネジメント事業を強化し、富裕層に人気の高いシンガポール、香港、アラブ首長国連邦(UAE)、ロンドンの4拠点に集中する計画を明らかにした。

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  バンク・オブ・アメリカ(BofA)は富裕層顧客の口座残高が1-3月(第1四半期)に31%増え、過去最高の3兆5000億ドル(約380兆円)に達した。顧客世帯数は7000以上増加。モルガン・スタンレーでも新規資産が急増した。

  シティのジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は先週、「ウェルスマネジメントについて非常に有利な位置にいると思う」と自信を示した。

  ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、世界の金持ちトップ500人の合計純資産は昨年1兆8000億ドル増の7兆6000億ドルに達した。米国では経済の復活が国民に極めて不均衡な影響を及ぼしており、株価と住宅価格の高騰によって多くの人が裕福になる一方、1000万人近くが失業したままで、「K字型の回復」とも呼ばれている。

  BofAメリルリンチ・ウェルス・マネジメントのアンディ・ジーグ社長は「世界の問題や、それが及ぼす人々の考え方や資産管理への影響が複雑化する中で、今後10年から20年の間、金融アドバイスへの需要は高まるだろう」と話した。

  超富裕層を顧客としたビジネスは必ずしも安全ではない。モルガン・スタンレーは16日、ファミリーオフィスのアルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引に絡み9億1100万ドルの損失を被ったことを明らかにした。

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原題:
Banks Bet on Wealthy Clients Who Got Even Richer During Pandemic(抜粋)

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