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世界のリフレ取引、過大評価の人民元で勢い-中国のインフレ波及も

  • 人民元は実質実効為替レートで32通貨の中で最も過大評価
  • 中国、他国と比べ消費者物価の上昇ペースが速い

中国人民元は過大評価されており、これが世界的なインフレにつながる可能性がある。

  JPモルガン・チェース指数の分析に基づくと、 人民元は実質実効為替レート(REER)で主要32通貨の中で最も過大評価されている。中国はさまざまな製品を世界中に輸出していることから、人民元の強さが世界的なインフレ加速を招きかねず、投資家も各国・地域の中央銀行が引き締めに向かうとの見方を強める可能性がある。

  人民元は昨年7月以降、ユーロや円を含む主要貿易相手国・地域の通貨バスケットに対し5%余り上昇。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から中国経済がいち早く回復したことや、世界の工場としての中国の重要性が、インフレ調整を加えた人民元の強さに反映されている。

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  SMBC日興証券の平山広太・新興国担当シニアエコノミストは「世界のインフレを中国が後押しする形になる」かもしれないと指摘し、「先行きリフレの方向性が加速していくと思う」と述べた。

  人民元のREERを示すJPモルガンの指数は昨年6月の安値水準からほぼ8%上昇し最高値付近で推移。クレディ・アグリコルCIBの中国担当チーフエコノミスト、ダリウス・コワルツィク氏は、人民元の名目レートが強まっていることと、他国と比べ消費者物価の上昇が速いことが理由だと指摘した。

  「REEFの高止まりは、一部の輸出企業にとって課題だが、中国の比較的ハイペースでの生産性の伸びを踏まえると、大半の輸出企業は受け入れ可能だ。生産性の伸びは長期的に実質的な元高ペースをはるかに大きく上回っている。従って輸出は非常に強く、今後もそうだろう」と同氏は語った。

Inflation expectations in major economies rise along with yuan's real exchange rate

原題:China’s Yuan Adds Renewed Momentum to Global Reflation Trade(抜粋)

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