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大樹生命:国内債・ヘッジ外債・貸付を数百億円ずつ削減-21年度計画

  • 円建て保険のキャッシュアウト用に昨年度より多く確保する
  • 超長期債の目線0.6%超え、平準的になら買える水準に来た-西村氏

大樹生命保険は2021年度の運用計画で、円建て保険商品などの販売に伴う資金流入より契約者に対する支払いの方が多いと見込まれるため、国内債券を中心に主要な資産の残高を数百億円ずつ減らす方針だ。ただ、ESG(環境・社会・企業統治)関連の投融資などは数十億円規模で積み増す。

  運用統括部の西村寿夫部長は19日の電話インタビューで「主に国内債を調整弁に、昨年度より多めに現金を確保する」と説明。国内債は「ALM(資産・負債の総合管理)の観点から金利リスクを抑えていく必要があるので、残高を減らす中でも30年、40年の超長期債は増やし、短めのゾーンを売却する」と言う。

  西村氏は国内超長期債利回りについて、新型コロナ禍からの世界的な景気回復と金利上昇を背景に「まだ十分足りる水準ではない」としながらも、「30年債で0.6%を超えてくると取り組めるので平準的になら買える水準に来た」とみている。

  為替差損の回避措置(ヘッジ)を講じた外国債券については、国内債とのバランスは昨年度と同様とする方針だ。西村氏は「米長期金利の上昇で妙味が増しているが、米金融政策や金利動向が先行き変わる可能性もあるため、円債対比ですごく魅力的と言うほどの差はついていない」と説明。保有残高の通貨別構成比は「欧州は独仏中心に約75%、米国は国債を中心に約25%、豪州は少々」だと言う。

  一方、ESG関連の投資信託は数十億円、欧州ハイブリッド債ファンドやプライベートエクイティ(PE)を対象とした新規成長領域も数十億円、残高を増やす。為替ヘッジしない外債は保険契約者が為替リスクを取るドルと豪ドル建ての外貨保険販売との見合いで、数百億円の残高増を見込む。

  貸し付けも国内債やヘッジ外債と同じく残高を数百億円減らす。保険契約者への支払い準備目的に加え、新規案件より満期償還が多いことも影響する見通しだと言う。

【2021年度資金運用計画】

国内債外債ヘッジ外債オープン外債国内株外国株新規成長
大樹▲数百億円▲数百億円数百億円横ばい数十億円

【21年度の金融環境見通し一覧:()内は21年度末の水準】

国内10年

金利(%)

国内20年

金利(%)

米国金利
(%)
日経平均
(円)
ダウ
(ドル)
ドル円
(円)
ユーロ円
(円)
大樹▲0.25~0.25
(0.125)

0.375~0.725

(0.525)

1.50~2.30
(1.90)
29000~35000
(32000)
32000~38000
(35000)
105~115
(112)
124~136
(130)
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