コンテンツにスキップする
Subscriber Only

英オックスフォード大、コロナ回復患者を再感染させる試験開始へ

  • 過去にコロナ感染した健康なボランティア64人を募集
  • より有効なコロナウイルスワクチン開発方法の解明に寄与か

英オックスフォード大学は、新型コロナウイルス感染症から回復した人を意図的に再感染させる試験を開始する。この種の試験は前例がなく、より有効なコロナウイルスワクチンを開発する方法の解明につながると期待されている。

  オックスフォード大は19日、過去にコロナ感染したことがあり、現在は健康な18-30歳のボランティア64人を募っていることを明らかにした。試験は隔離・管理された状態で行われ、期間は17日以上となる。参加者を中国・武漢市由来の原株に感染させ、1年間観察する。

  同大学は暫定的なデータを数カ月以内に提供する見込みで、ワクチン開発者が、再感染予防に必要な免疫のレベル・種類や、免疫効果の持続期間を調べるのを支援する。ヒトを意図的に感染させる「チャレンジ試験」は、こうした疑問の解明に特に有効とされる。人体とウイルスがそれぞれに対しどのように対応するか、科学者が詳細を調べることを可能にするためだ。

  ワクチン接種と過去の感染は、コロナウイルスに対する免疫をある程度提供するが、どれだけ持続するかについて懸念がある。最近の研究は、過去に感染した若い成人のうち最大10%が再感染したことを示している。

  今回の試験の目的の一つは、過去に感染した人が再び感染するには、平均でどの程度の量のウイルスを要するか調べることだという。

  チャレンジ試験の批判者は、長期的な影響が不確実な中で参加者を感染させることに伴う倫理的な問題を挙げている。オックスフォード大の研究者らは、試験参加者が最初のコロナ感染から回復した完全に健康な人になると説明している。

  コロナ症状が発現した参加者は、米食品医薬品局(FDA)に使用を許可されている米リジェネロン・ファーマシューティカルズの抗体医薬による治療を受けるという。

原題:Oxford Starts First Study to Reinfect Recovered Covid Patients(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE