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米国、スイスとベトナムを為替操作国から除外-中国は監視対象国維持

  • 今回の報告書では為替操作国に認定された国はゼロ
  • 中国に対しては国有銀行の活動の透明性向上を求める

米財務省は貿易相手国に対する為替操作国の認定を見送った。バイデン政権下で初となる為替報告書で、同省はスイスと台湾、ベトナムは為替操作国・地域の認定基準を満たすとしたものの、正式な認定は避けた。

  財務省は16日、スイスと台湾、ベトナムは2015年に制定された法律に照らし為替操作国・地域の認定基準を満たしたと指摘。ただ1988年の法律に照らし、それら3カ国・地域に「効率的な収支調整を妨害する、もしくは国際貿易において競争上の不当な優位性を得る」意図があったと結論付ける「十分な証拠はなかった」と説明した。

  財務省の当局者はどの国も為替操作国と認定しなかった今回の決定について、矛盾したメッセージと捉えるべきではないと記者団に述べた。

  今回の報告書では、アイルランドとメキシコを監視対象国・地域のリストに追加。これは3つある為替操作国の認定基準のうち2つを満たしたことを意味する。中国とタイ、インド、日本、韓国、ドイツ、イタリア、シンガポール、マレーシアは引き続き監視対象国とされた。

  中国については、国有銀行の活動を巡る透明性が向上していないことから監視が必要だと説明した。国有銀行は中国人民銀行(中央銀行)と関係が深く、公式なガイダンスに基づいて為替市場で行動する可能性がある。

米国の為替操作国の判断基準

  • 対米経常黒字額が国内総生産(GDP)比2%以上
  • 対米貿易黒字額が年間200億ドル(約2兆1800億円)以上
  • 為替市場への持続的介入、介入の総額がGDP比2%以上

原題:U.S. Drops Switzerland, Vietnam Currency-Manipulator Labels(抜粋)

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