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米銀大手2行の融資減少、ロックダウン後の米経済堅調を示唆か

  • JPモルガンとウェルズF、3月までの1年間でローン総額が減少
  • 米経済にとって前向きな兆候を示唆と幹部らは説明

米銀大手JPモルガン・チェースウェルズ・ファーゴは、それぞれのローン事業が直面する新たな問題を指摘しているが、それは1年前に懸念されていたデフォルト(債務不履行)の波ではない。

  銀行によると、借り手は残債を返済し、追加融資を求めていない。これは米国の消費者と企業が景気を押し上げる用意が整っていることを示唆しているという。

  14日の決算発表によると、ウェルズ・ファーゴのローン総額は3月までの1年間で15%減少し、JPモルガンは4%減。企業と家計向け融資がいずれも落ち込んだ。これは通常なら将来の業績にとって暗い兆候であり、実際に同日の米株式市場の取引で一時下落要因となった。

  しかし、両行の幹部によると、これは米経済にとって前向きな兆候を示唆している。政府支援や堅調な債券市場に後押しされ、家計と企業は新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)を通して財務を管理しており、今後は支出を活発化する可能性があることを浮き彫りにしているという。

  JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は14日、「消費者はクレジットカードローンを返済できるほど多額の資金を保有している。これは良いことだ」と指摘。消費者が当座預金口座に預けている現金はコロナ禍前と比べて2兆ドル(約218兆円)増えているほか、企業も市場の資金調達機会を利用して多額の現金を確保していると述べた。

  ただ、これはJPモルガン株を押し上げるには十分ではなく、1.9%安で取引を終了。ウェルズ・ファーゴ株は一時下落する場面もあったが、改革の進展が好感され、値上がりして引けた。15日はバンク・オブ・アメリカとシティグループが決算を発表する。

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原題:
Banks’ Loan Slump Signals Strength of Post-Lockdown U.S. Economy(抜粋)

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