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LIBOR依存続く金利デリバティブ、TONA連動はわずか2.4%

  • SOFR連動の金利デリバティブ取引の割合は4.7%と5%から低下
  • 英国でもSONIA連動の取引の割合が46%から45%に低下した

ドル建ての一部を除きロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の年末公表停止が確認されたことを受け、数百兆ドル相当のデリバティブ(金融派生商品)の代替指標への移行が加速すると期待していた向きがいるとすれば、ひどく落胆することだろう。

  国際スワップデリバティブ協会(ISDA)が14日に公表したデータによれば、米国では代替指標の担保付翌日物調達金利(SOFR)に連動する金利デリバティブ取引の割合が3月は全体の4.7%と2月の5%から低下。日本でも無担保コール・オーバーナイト物レート(TONA)に連動する割合が2月の3.5%を下回る2.4%にとどまった。

  切り替えがはるかに進む英国でも、ポンド翌日物平均金利(SONIA )に連動する取引の割合は46%から45%に低下した。

  LIBORからの円滑な移行を目指す代替参照金利委員会(ARRC)は先月、SOFRのデリバティブ市場の現在の流動性水準を前提とすれば、フォワードルッキング(将来の金利を反映する)SOFRのターム物レートを自信を持って推奨する立場にはまだないと発表したが、それがデータで裏付けられた格好だ。

LIBOR代替、ターム物流動性に不安-まだ推奨できずと参照金利委

  不正操作スキャンダルを受け、信用を失ったLIBORを市場から締め出そうと規制・監督当局が何年も努力を続けてきたが、グローバル金融市場に今なお深く根付いている様子を今回のデータは浮き彫りにしている。

  TDセキュリティーズのグローバル金利戦略責任者で、ARRCのメンバーでもあるプリヤ・ミスラ氏は「SOFRに人々が見切りをつける状況を3月の指標が示唆するとは思わない。ボラティリティーの高い月だったため、ゆがみが生じただけだろう」と指摘。代替指標に連動するキャッシュ商品が増えるのに伴い、来年以降は利用が上向く可能性が高いと予想した。

Libor Lives

Trading activity (measured by DVO1) in cleared OTC and exchange-traded interest-rate derivatives tied to Libor alternatives slipped in March

ISDA/ Clarus Financial Technology

原題:Global Derivatives Cling to Libor Even as Its Retirement Nears(抜粋)

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