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Photographer: Andrew Harnik/AP
cojp

悩む債券投資家、「いちかばちか」の予想-インフレ見通し極めて困難

  • バリュー株のアウトパフォームは失速、米国債利回りも低下
  • インフレや成長のほぼすべての数値がゆがめられているとの指摘

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ベテラン債券投資家のグレッグ・ウィレンスキー氏は、インフレ加速見通しが失速するのを何度も見てきた。ジャナス・ヘンダーソンのマネーマネジャーである同氏はインタビューで、インフレが「今回こそは実現し得ると考える理由はあるが、過去12年の間にも同じことが言える状況は何度もあった」と述べた。

  急激な景気回復と物価上昇を見込む取引への熱意が冷めた投資家の意見を同氏は代弁しているようだ。1-3月(第1四半期)に好調だった景気循環に敏感なバリュー株とイールドカーブのスティープ化、商品相場上昇に賭ける取引は最近になって失速した。

  MSCI・ACワールド・バリュー指数は3月8日以降、成長株の指数に対し約6ポイント、アンダーパフォームしている。10年物米国債利回りは今四半期に入って約13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。金利上昇の影響を受けやすい30年債も13日の入札は好調だった。

Value shares struggle versus growth peers after beating them soundly last quarter

  マネーマネジャーらが現在直面している最大の問題の一つは、刺激策に支えられた成長とインフレの回復が、株式相場と債券利回りを押し上げ続ける持続的拡大へと移行できるかどうかだ。

  新型コロナウイルス対策の経済閉鎖や一時的な供給障害に伴う数値のゆがみ、昨年のディスインフレによるベース効果を考えると、物価水準の軌道を予想するのは困難だ。5年物の米ブレークイーブン・レートは3月半ばに2008年以来の高水準を付けた後、低下している。

  ルーミス・セイレスの債券ポートフォリオマネジャー、エレイン・ストークス氏は、「債券投資家としては今、インフレと金利の予想をしないわけにはいかない。今年の成否を決めるいちかばちかの予想だ」と述べた。

  「現在、特に今年についての非常に大きな困難は、短期的なインフレについても経済成長についても、ほぼすべての数値が景気の不安定さによって大きくゆがめられていることだ」とジャナスのウィレンスキー氏は語った。

Rise in U.S. inflation expectations stalled, value shares lag growth again

原題:‘Make or Break’ Call on Inflation Stumps Global Investors (1)(抜粋)

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