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株式強気派、将来への期待頼みは危険-決算シーズン迫る

  • S&P500種のPERは約24倍-アナリストの21年予想に基づく
  • 将来への信頼の度合いは、過去の事例でほとんど正当化できない水準

決算シーズンで何が起きるかは決して分からない。だからこそボラティリティーが生じる。ただ近く発表される1-3月(第1四半期)決算で確実なことが1つある。企業業績が足元の市場のバリュエーション(株価評価)にとって問題ではないことだ。

  「重要なのは企業が示すガイダンス」というのはウォール街では決まり文句だが、現在はこの見方が極端にまで推し進められている。S&P500種株価指数は今後2年間で実現がほぼ不可能な利益の水準を織り込んでいる。将来への信頼の度合いは、過去の事例でほとんど正当化できない水準だ。

  2021年通年の利益に関する現時点のアナリスト予想に基づくと、S&P500種株価指数の株価収益率(PER)は約24倍と、過去最高水準にある。長期平均である16倍になるためには、23年の利益が現時点のアナリスト予想より約15%高くなる必要がある。

Return to normal P/E would demand '21 profits topping what analysts see for '23

  

  PRSPCTVキャピタルのファンドマネジャー、ローレンス・クリアチュラ氏はこれについて「心理的な現象だ」と指摘。「数字を見れば、現在は20年3月より下落余地が大きいことが分かる。しかし皮肉なことに、全く逆のように感じられる」と述べた。

  確かに、ワクチン接種や政策支援で経済が正常化するとの見方を背景に、今年に入って株式への資金流入額は過去最高に達している。利益に対する投資家の期待感からS&P500種のPERは前回の強気相場のピークより約20%高い。

  バリュエーションは相場反転の時期を推測するために良いツールではないが、織り込まれたあまりに楽観が大きいため、予測が外れた場合のリスクは劇的だ。

  仮に企業利益が予想に届かずPERが「通常」、つまり長期平均の16倍に戻った場合、S&P500種株価指数は3分の1を失うリスクがある。

  ブリン・モー・トラストのジェフ・ミルズ最高投資責任者(CIO)は「利益は絶対に重要だ。今、本当に注目しなければならないのは決算だ」と指摘した。

S&P 500 has surged past pre-pandemic levels while profits have yet to do that
Analysts missed the mark by big margin in predicting pandemic earnings

原題:
Stock Bulls Bet It All on Earnings Guesses With Troubled Record(抜粋)

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