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ESGファンド堅調続く、バリュー株ローテーションでも-ウォール街

  • 景気循環セクターへのエクスポージャーが大きい-BofA
  • 成長とテクノロジーをオーバーウエートは誤解-アギラール氏

環境関連に投資するグリーンファンドは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下でテクノロジー株上昇から恩恵を受けるという見方が定着したが、こうしたファンドの堅調さは、景気が回復して投資家が割安株に乗り換えても続くかもしれない。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)の分析によれば、環境・社会・ガバナンス(ESG)の基準を満たす企業に投資するこうしたファンドは、S&P500種株価指数に比べて景気循環セクターへのエクスポージャーが大きい。米国で登録されているESG商品は工業株、素材株、不動産株をオーバーウエートにしている。一般的な投信信託はこれらをアンダーウエートにしている。

  BofAグローバル・リサーチの米ESG調査責任者、マリサ・サリバン氏は「ESG指標がアウトパフォームしてきたのは、テクノロジー株と成長株をオーバーウエートにしているからだと投資家からよく言われる」とした上で、「循環セクターの多くがオーバーウエートになっていることをわれわれは発見した。従って、ESG商品は恐らくバリュー株へのローテーションで不利になることはない」と説明した。

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  この調査によると、ESGファンドは消費者向けサービスセクターの成長株を回避し、ここ数カ月は依然アンダーウエートであるもののエネルギーと公益株へのエクスポージャーを引き上げた。

  チャールズ・シュワブ・インベストメント・マネジメントでパッシブ株式・マルチアセット戦略の最高投資責任者を務めるオマール・アギラール氏は、「ESG志向のものは全て成長とテクノロジーをオーバーウエートにしているという誤解が多少ある」とした上で、「ESG戦略の進化はまだ流動的であり、これらESG戦略の構成が今年の進化の行方を決める重要部分になるだろう」と述べた。

  とはいえ、大規模なESG商品でテクノロジー株の比重はかなり重い。240億ドル(約2兆6200億円)規模の投信、パーナッサス・コア・エクイティー・ファンドはソフトウエア銘柄への配分が15.7%でトップ、半導体株はそれに次ぐ13.2%となっている。

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  テクノロジーセクターに依存するファンドは米国債利回り上昇でパフォーマンスが悪化する可能性はあると一部アナリストは指摘する。

  USバンク・ウェルス・マネジメントのナショナル投資ストラテジスト、トム・ハインリン氏は「企業価値が将来のキャッシュフローの価値に依存する成長株に大きく資金配分しているESGファンドは、長期金利の動向に非常に敏感になる」と述べた。

原題:
Wall Street Math Shows ESG Funds Can Ride the Value Stock Boom(抜粋)

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