メキシコのインフレ率、約2年ぶり高水準-中銀目標レンジ上限上回る
Justin Villamil-
3月のCPIは前年同月比4.67%上昇、予想中央値と一致
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スワップ市場は年内1、2回の0.25ポイント利上げ織り込む
メキシコの3月のインフレ率は、2018年12月以来の高い伸びとなり、中央銀行の目標レンジ上限も上回った。エネルギーコストの急騰が背景。
国家統計地理情報局(INEGI)が8日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比4.67%上昇と、ブルームバーグがまとめたアナリストの予想中央値と一致した。前月比では0.83%上昇。メキシコ銀行(中央銀行)は、インフレ目標を3%からプラスマイナス1ポイントに設定している。
中銀はインフレ高進と初期段階にある経済回復とのバランスをとろうとしている。ディアスデレオン中銀総裁は先月のインタビューで、今後の政策決定では統計重視の姿勢を取ると説明。中銀は先月25日の会合で、政策金利をほぼ5年ぶり低水準の4%に据え置くことを全会一致で決定していた。次回会合は5月13日に予定されている。
スワップ市場は年内1、2回の0.25ポイント利上げを織り込んでいる。

原題:Mexico Inflation Hits Two-Year High, Upping Pressure on Banxico(抜粋)
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