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4月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:S&P500連日最高値、FRB議長発言で買い安心感

  8日の米株式相場は上昇。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日、経済再開に伴うインフレ上昇は一時的なものになるとの見通しをあらためて示し、米金融当局にはいかなる物価上昇圧力も抑制する手段があると述べた。

  • 米国株は上昇、S&P500が連日最高値
  • 米国債は上昇、10年債利回り1.62%
  • ドル下落、対円では109円前半-米国債利回り低下で
  • NY原油は反落、世界的な景気回復への課題意識
  • NY金は上昇、スポット5週間ぶり高値-ドル安で

  薄商いの中、S&P500種株価指数は連日で最高値を更新。アップルやテスラといったハイテク大手の上昇を背景に、ナスダック100指数は他の主要株価指標を上回るパフォーマンスとなった。一方、エネルギー関連銘柄や銀行株は下落。

  S&P500種は前日比0.4%高の4097.17。ダウ工業株30種平均は57.31ドル(0.2%)高の33503.57ドル。ナスダック総合指数は1%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.62%。

  パウエル議長は、インフレ期待が当局が安心だと感じる水準を持続的かつ著しく上回る場合、当局は行動するとの見解を示した。世界的に不均衡なワクチン接種が景気回復進展へのリスクだとも指摘し、「現在の回復は不均衡で不完全なままだ」とも述べた。前日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、金融政策の軌道に関してハト派的なトーンが示されていた。

  OANDA(オアンダ)のシニア市場アナリスト、エド・モヤ氏は「ハト派が主導権を握っており、この日のパウエル議長の慎重な発言は超緩和的スタンスをあらためて示すものだった」と語った。

  外国為替市場ではドルが下落。米国債利回りの低下を背景に、円は2週間ぶりの高値となった。パウエルFRB議長はインフレが急上昇して制御不能になる事態は想定されていないとし、必要に応じて当局が措置を講じると述べた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%低下。ドルは対円で0.5%安の1ドル=109円26銭。一時は0.8%安の109円ちょうどを付ける場面もあった。ユーロは対ドルで0.4%高の1ユーロ=1.1914ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。世界的な景気回復への課題が意識された。ただ、北海ブレント先物は期近物の方が高い逆ざやとなるなど、市場の基調は強気を維持している。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は17セント(0.3%)安の1バレル=59.60ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は4セント高の63.20ドル。

  金相場は上昇。スポット価格は約5週間ぶりの高値を付けた。ドルが下落したことから、金の買いが優勢になった。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後1時59分現在、前日比1%高の1オンス=1754.98ドル。一時は1758.77ドルと、3月1日以来の高値に達した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は1%高の1758.20ドルで終えた。

原題:Stocks Climb on Powell’s Reassurance; Dollar Falls: Markets Wrap(抜粋)

USD, Yields Drop as Powell Rejects Inflation Talk: Inside G-10(抜粋)

Oil Closes Lower With Underlying Market Structure Holding Firm(抜粋)

Gold Climbs to Five-Week High, Copper Extends Gains on Fed View(抜粋)

◎欧州市況:株は最高値更新、ハト派的な米当局で-イタリア債上昇

  8日の欧州株は上昇、ストックス欧州600指数が再び最高値を更新した。投資家は米金融当局による緩和的な政策へのコミットメントを材料視した。また欧州大陸でのワクチン接種の進展も景気急回復に対する期待を押し上げた。

  ストックス600は0.6%上昇。フランスのCAC40指数は2007年以来の高値で終えた。シクリカル銘柄への物色は一服し、食品・飲料株やヘルスケアといったディフェンシブ銘柄が上昇した。テクノロジー銘柄も堅調だったが自動車メーカ-は下落、エネルギー株も原油安に連れて売られた。

  週間ベースのストックス600は、新型コロナウイルス禍を手掛かりとした値下がり分を埋めた。年初来では9.5%高。経済再開への見通しや消費者がロックダウン(都市封鎖)期間中に増やした貯蓄を消費に回すとの期待が株価を支えている。また政府が財政拡大の姿勢を維持しているほか、中央銀行が物価上昇を容認する意向であることも支援材料となっている。投資家は間もなく始まる決算シーズンで業績見通しの手掛かりをつかみたい考えだ。

  ベレンバーグ・バンクのマルチアセット戦略・調査の責任者、ウルリッヒ・ウルバーン氏は「債券利回りの上昇が少なくとも今のところ落ち着いたように見受けられることを考えると、私は依然として楽観的だ」と述べ、「1-3月(第1四半期)決算の内容が次の相場の方向性を決める材料になるだろう」との見方を示した。

  欧州債市場ではイタリア債が上げ幅を縮小したが、パフォーマンスは他のユーロ圏国債を上回った。

  英国債はブルフラット化に向かったが、終盤までにこの動きを削った。市場の関心は来週の長期債入札と今月最終週に実施されるシンジケート団方式による30年債発行に集まっている。

主要国債の利回り
ドイツ10年債利回りは1bp低下してマイナス0.33%
イタリア10年債利回りは3bp下げて0.67%
フランス10年債利回りは1bp低下してマイナス0.08%
英10年債利回りは2bp低下して0.76%

ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)

原題:European Stocks Rise to Record on Fed Dovishness, Recovery Bets、Italian Bonds, Bunds Pare Advance; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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