アルケゴス関連株が下落、クレディ・スイスのブロック取引で
Divya Baljiビル・フアン氏のファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメント関連の株式が6日の米ニューヨーク市場開場前の時間外取引で下落した。クレディ・スイス・グループが約20億ドル(約2200億円)を超えるブロック取引を行ったと関係者が明らかにした。
ニューヨーク時間午前4時7分時点でバイアコムCBSは2.2%安、唯品会(ビップショップ・ホールディングス)は2.1%安、ファーフェッチは2.1%安。クレディ・スイスはチューリッヒ時間午前10時7分時点0.3%安。同行はアルケゴスのファンド清算に絡み44億スイス・フラン(約5200億円)の減損を計上すると明らかにした。
クレディSがアルケゴス評価損5200億円、1~3月赤字-幹部更迭
これらの企業の株式は、これ以前に行われたブロック取引で合計200億ドル余りが売却され、ブルームバーグがまとめたデータによれば、アルケゴス関連銘柄のバスケットは3月22日の高値から約35%下落した。
レバレッジを効かせて巨額の株式投資をしていたアルケゴスがマージンコール(証拠金請求)に応じられず、大規模なポジション解消が始まった。ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレーはエクスポージャーを縮小するためいち早くブロック取引に踏み切ったが、野村ホールディングスやクレディ・スイスは大きな損失を抱えたとみられる。

5日に取引されたのはバイアコムCBSが約3400万株、ビップショップが1400万株、ファーフェッチが1100万株だが、3月末のブロック取引の規模に比べると一握りにすぎない。
原題:
Archegos-Linked Stocks Drop After Fresh $2 Billion Block Trades(抜粋)