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米国債利回り2%突破なら問題、次のアルケゴス生む恐れ-ルービニ氏

  • 「フロスやバブル、リスクテークとレバレッジが随所に見られる」
  • 10年物米国債の利回りが年内に2%を超えた場合、衝撃が起こり得る

米国債利回りの新たな急上昇は市場を動揺させ、より多くのファミリーオフィスとヘッジファンドをビル・フアン氏のアルケゴス・キャピタル・マネジメントと同じ運命に追いやる可能性がある。ヌリエル・ルービニ氏がこのような見方を示した。

  ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネス教授の同氏は、先進国・地域がいずれも低金利やマイナス金利と財政による景気刺激策を併用している状況が、投資家による過度のリスクテークにつながっていると指摘。同氏によれば、景気循環で調整した株価収益率は1929年や2000年代初めごろに見られた高い水準にあり、投資家の無謀さを示唆している。

  ルービニ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「フロス(泡)やバブル、リスクテークとレバレッジが随所に見られる。多くのプレーヤーがレバレッジとリスクを取り過ぎており、その一部は暴発するだろう」と語った。

ブルームバーグテレビジョンのインタビューに答えるルービニ氏

Daybreak: Europe.” (Source: Bloomberg)

  10年物米国債の利回りが年内に2%を超えた場合、衝撃が起こり得るとの見方を示した。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらは10年債利回り2%を株式の強気相場を脅かす最大リスクの一つに挙げている。ゴールドマン・サックス・グループのストラテジスト、クリスティアン・ミュラーグリスマン氏は10年物米国債利回りが4-6月(第2四半期)に同社の年末予想の1.9%を上回る「十分な可能性がある」とみている。

  ルービニ氏はその他のリスクとしてインフレ再燃と米国と中国の対立激化を挙げた。

  また、一部の投資家はドル安予想を撤回したが、米国の双子の赤字が拡大するに伴いドルは中期的に下落すると予想。米国の制裁で、中国やロシア、イラン、北朝鮮などは資産をドルから分散させるかもしれないと述べた。

ゴールドマン、ドル安見込む取引ストップ-米国債利回り上昇で

  「短期的な米国の成長がドルを強くしたとしても、時間とともにドル相場の方向は下落になるだろう」と予想した。

原題:Roubini Warns Higher U.S. Yields Will Bite in Era of Excess RiskRoubini Warns U.S. Yields Above 2% Will Bite Amid Excess Risk(抜粋)

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