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3月30日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:株下落、国債利回り上昇-米財政支出の拡大を意識

  30日の米株式相場は下落。バイデン政権が計画する一段の財政支出による影響が意識され、米10年債利回りは一時14カ月ぶり高水準を付けた。

  • 米国株は主要3指数がそろって下落-金融銘柄は上昇
  • 米国債は下落、10年債利回り一時1.77%
  • ドル上昇、対円は110円前半
  • NY原油は反落、需要見通し警戒-OPECプラス会合控え
  • 金続落、スポットは9カ月ぶり安値近辺-ドル高で

  S&P500種株価指数は公益や情報技術、生活必需品を中心に下落。一方、金融株は上昇し、アルケゴス・キャピタル・マネジメントに絡む問題を受けた前日の下げから持ち直した。アップルの下げに押され、ナスダック総合指数もマイナス圏で引けた。

  S&P500種は前日比0.3%安の3958.55。ダウ工業株30種平均は104.41ドル(0.3%)安の33066.96ドル。ナスダック総合は0.1%下落。

  米国債相場は、ニューヨーク時間午後4時59分現在では、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.70%。一時は1.77%まで上昇する場面もあった。5年債は一時0.95%と13カ月ぶり高水準を付けた。

  TDアメリトレードのチーフ市場ストラテジスト、JJ・キナハン氏は「どんなトレードを手掛けるべきか、市場はまだ見極めようとしている。在宅関連銘柄は過去1年間のトレードだった」と指摘。「今はワクチン接種が増えている一方で、多くの州で感染者が増え始めている。混迷した状況と言え、相場もしかりだ」と述べた。

  バイデン大統領は31日にピッツバーグで、格差是正とインフラ強化を目指す大型財政支出の詳細を発表する。

  外国為替市場ではドルが上昇。ドル指数は昨年11月半ば以来の高水準付近で推移した。一方、商品価格の下落を背景に、資源国通貨の大半は軟調だった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ドルは対円で0.5%高の1ドル=110円36銭。1年ぶり高値を付けたあとは、伸び悩んだ。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.1717ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は3営業日ぶりに下落。ドル高に加え、需要回復を巡る短期的リスクが意識されたことが背景。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の共同技術委員会(JTC)はこの日、2021年需要予測の下方修正で合意した。OPECプラスは今週、5月の生産水準について協議する。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は1.01ドル(1.6%)安の1バレル=60.55ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は84セント安の64.14ドル。

  金相場は続落し、スポット価格は9カ月ぶり安値近辺での取引となった。米国でのワクチン接種進展や追加の財政支出計画が意識され、ドルや国債利回りが上昇したのを受けた動き。ニューヨーク時間午後3時8分現在では1.8%安の1オンス=1680.80ドル。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は1.7%安の1オンス=1686.00ドルで終えた。

原題:Stocks Drop a Second Day With Spending in Focus: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Near Four-Month High as Oil, Stocks Decline: Inside G-10(抜粋)

Oil Slips With Strong Dollar Compounding Worsening Virus Outlook(抜粋)

Gold Nears Nine-Month Low as Yields Gain on Biden Spending Plan(抜粋)

◎欧州市況:株は3日続伸、再び景気回復に焦点-ドイツ債3日続落

  30日の欧州株は3日続伸。米アルケゴス・キャピタル・マネジメントを巡る問題の波及が限定的にとどまっているほか、新型コロナウイルスのワクチン接種が景気回復を後押しするとの見通しが再び材料視された。

  ストックス欧州600指数は0.7%高。過去最高値に迫った。オランダのAEX指数は取引時間中の最高値を更新。ドイツのDAX指数は1.3%高で最高値を更新した。同国は英アストラゼネカ製ワクチンの使用について再検証しているが、株価の下げ材料にはならなかった。

  この日は銀行株が反発。前日はアルケゴスの問題が嫌気されて急落していた。HSBCホールディングスは3%高、BNPパリバは3.9%高。一方、クレディ・スイス・グループは続落。アナリストらがアルケゴスのポジション解消に絡む損失を被る恐れがあるとして、同行の自社株買い計画を危ぶむ見方を示したことに反応した。

  ベレンバーグ・バンクのマルチアセット戦略・調査の責任者、ウルリッヒ・ウルバーン氏は「利益見通しの引き上げやボラティリティーの低下が体系的な株式戦略に基づく株式への需要につながっていることを踏まえれば、相場は引き続き堅調だろう」と述べた。

  欧州債はドイツ債が3日続落。ここ1カ月で最長の下落局面となった。イタリア債も3日連続の下げ。英国債は利回り曲線がベアスティープ化した。  

主要国債の利回り 
ドイツ10年債利回りは4bp上昇のマイナス0.27%
イタリア10年債利回りは5bp上昇の0.69%
フランス10年債利回りは4bp上昇のマイナス0.03%
英10年債利回りは5bp上昇の0.84%

ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)

原題:European Stocks Rise as Focus Shifts From Archegos to Recovery、Bund Block Sales Spur Third Day of Declines; End-of-Day Curves(抜粋)

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