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アルケゴス巡り見解対立-レバレッジリスク顕在化の兆しか特殊事例か

  • アルケゴスへの史上最大級のマージンコールで市場に危機感
  • マージンデットの増加傾向など他の懸念材料にも注目集まる

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市場を揺るがすブロック取引を引き起こしたとされるビル・フアン氏のファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメントへの史上最大級のマージンコール(追加証拠金の要求)は、隠れたレバレッジやそれが金融システムに破壊的な影響を及ぼす可能性を懸念する市場関係者にあらためて危機感を抱かせた。

  アルケゴスが積み上げたポジションでスワップとの関連性があると見られる株式200億ドル(約2兆2000億円)超相当の強制的な売却が株価急落や投資銀行の損失警告を引き起こした後、マージンデット(証拠金債務)やオプション、バランスシートの膨張といった他の懸念材料を探す動きも始まった。

  アルケゴスを巡る混乱についても他の問題と同様、市場の見解は対立しており、問題を長い間先送りしてきた当然の報いの始まりにすぎないと指摘する者もいれば、リスクテークが行き過ぎた特殊なケースだと見なす者もいる。

  ウォール街はシステミックな大変動を回避したもようだが、ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのシニアグローバル市場ストラテジスト、サミーア・サマナ氏は今回の市場混乱は「レバレッジの失敗」例であり、悪い兆しだと指摘。

  証券口座とオプション、クレジットなど「システム内に現在、総計でどのくらいのレバレッジが積み上がっているだろうと今回の件で考えさせられた」とした上で、「より広範な株式市場の後退が起こり、特に幅広く保有されているテクノロジー株やテクノロジー関連株が下げた場合、さらに大規模な巻き戻しを招くだろう」と分析した。

  この数週間、株価が最高値を更新する中、投資家の間で証券会社のマージンデットの増加傾向への懸念が強まっていた。2月末時点では8130億ドルと、過去最高水準だった。

原題:Block Trade Mess Revives Fierce Debate on ‘Leverage Gone Wrong’(抜粋)

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