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株をつまみにカクテル「追証」-初心者も集う銀座の投資家バー活況

  • コロナ禍で高まる個人の投資熱、生活防衛の意識高く
  • カクテル「追証」「リーマンショック」はほろ苦い?

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コロナ禍をきっかけに生活防衛意識を持ち始めた個人が投資への関心を高めている。そんな個人投資家やトレーダーが集まるバーが東京・銀座の片隅にオープン、にぎわいを見せている。

  新橋の銀座口から徒歩数分のビルにある投資家バー「 STOCK PICKERS 」は外資系証券会社で株式アナリストだった上原聡氏(仮名)が3月上旬に開業した。開業資金はクラウドファンディングで調達したという。

A New Bar for Tokyo Traders Raises Toast to New Investing Cohort

賑わいを見せる投資家バー「 STOCK PICKERS 」(29日・銀座)

Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

  「投資家のネットワークが広がるお店を作りたい」と上原氏はクラウドファンディングのサイトで説明。関西には個人投資家が集まれる証券バーがあることを知り、東京にも投資初心者から上級者までが集いネットワークできるような場所がほしいと考えた。

  銘柄選びという店名らしく、バーのインテリアやメニューは株式投資をモチーフにしている。店内には鐘が飾られており、東京証券取引所で上場する企業が鳴らす鐘を模している。バーカウンターの後ろには相場のチャートを映したパネルなどが設置されている。カクテル名も「追証」や「リーマンショック」、「ゴールデンクロス」と株投資になじみ深い用語ばかりだ。

  バーの広報担当を務める山内理希氏は「30年間成長がなかった日本市場だが、若者世代は資産をどのように運用するべきかを考えており、メンタリティーが変わってきている」と話す。もともと個人投資家を主な顧客と想定していたが、企業関係者や機関投資家からの関心も高いという。年初に話題になった米国でのゲームストップ株価の乱高下をきっかけに「個人投資家が何を考えているのか、興味があるのでは」と山内氏はみる。

A New Bar for Tokyo Traders Raises Toast to New Investing Cohort

「 STOCK PICKERS 」のオリジナル・カクテル(左から)「アベノミクス」、「リーマンショック」、「追証」

Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

  緊急事態宣言発動中のオープンとなっただけに、新型コロナウイルス感染対策には万全を期して時短営業を続けているが、山内氏によるといまのところほぼ毎日満席に近い状態という。

  コロナ禍をきっかけに投資を始めた個人投資家は多い。金融サービスを提供するマネーフォワードが1月に実施した調査によると、コロナ禍で約8割の人が生活防衛意識が高まり、そのうち約2割の人が投資を始めたと答えている。SMBC日興証券アナリストの原貴之氏は26日付リポートで、オンライン取引口座数が2桁成長となっており、個人投資家の若返りが業界の再成長につながるとの期待を示した。

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