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Photographer: Alex Kraus/Bloomberg
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ドイツ銀がアルケゴスでリスク、遅過ぎたヘッジファンド向け事業撤退

  • ドイツ銀は2019年にプライム・ブローカレッジ部門の移管で合意
  • 同事業の移管プロセスはまだ継続、ドイツ銀に損失のリスク

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1年半前に、ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)はヘッジファンドと取引する事業をフランスの銀行BNPパリバに移管する契約を結んだ。しかしドイツ銀が、元顧客であるアルケゴス・キャピタル・マネジメントの取引の影響を受けないで済むにはタイミングがやや遅過ぎた。

  ドイツ銀のアルケゴスへのエクスポージャーは、ゼービングCEOが2019年にBNPへの譲渡で合意した、いわゆるプライム・ブローカレッジ部門内に存在する。ファミリーオフィスのアルケゴスは取引銀行から200億ドル(約2兆2000億円)余りの株式処分を強いられたとされ、一部株式を混乱させている。資産を銀行間で移管する複雑なプロセスはまだ続いており、ドイツ銀はアルケゴスを含め、BNPにまだ譲渡していない保有資産で発生し得る損失を被る立場になおある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

Key Speakers at the Frankfurt Finance Summit

クリスティアン・ゼービングCEO

  ドイツ銀とBNPパリバの広報担当者はコメントを控えた。関係者によれば、ドイツ銀のアルケゴスへのエクスポージャーは野村ホールディングスよりもはるかに小さい。野村は米子会社で顧客との取引に起因し、多額の損害が生じる可能性のある事象が発生したと発表。当該顧客に対する請求額は26日時点での市場価格に基づく試算で約20億ドルという。 

  関係者の1人によると、ドイツ銀はアルケゴスのエクスポージャーでまだ損失を計上しておらず、同ポートフォリオを依然として運用している。

原題:
Deutsche Bank’s Archegos Risk Shows Hedge Fund Exit Was Too Slow(抜粋)

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