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ステートSもETF手数料引き下げ、ゼロに向かって米業界の競争激化

  • ブラックロックがスタイル型ETFで経費率引き下げた翌日に実施
  • 「高利回りの分野が次の戦場になっている」とCFRAリサーチ幹部

6兆ドル(約656兆円)の上場投資信託(ETF)業界で資金獲得競争が繰り広げられる中、大手2社が経費率を相次いで引き下げた。

  ブラックロックが76億ドル規模のスタイル型ETFで経費率を引き下げた翌日、ライバルのステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが債券ファンド2本で同様の動きに出た。

ブラックロック、8300億円のスタイル型ETFの手数料ほぼゼロに

  ETF手数料を巡る競争は数年前から激化しているが、大手2社が立て続けにこうした措置を講じるのは異例。両社が継続的に料金引き下げを余儀なくされていることは、2350余り商品がある米国で資金呼び込みがいかに難しいかを物語っている。2016年以降、市場シェアを毎年減らしているステート・ストリートにとっては特にそうだ。

  CFRAリサーチのETF調査ディレクター、トッド・ローゼンブルース氏は「約10年にわたる手数料引き下げ競争で高利回りの分野が次の戦場になっている」と指摘。「ステート・ストリートはよりリテール向けの高利回り資産の分野でiシェアーズやDWSに出遅れているが、ハードルを下げてきており、新規資金集めでより良い態勢にある」と分析した。

SPHY is now cheaper than its much largest peers

  24日の発表文によると、ステート・ストリートは「SPDRポートフォリオ住宅ローン担保債券ETF(SPMB)」で経費率を0.04%と、従来の0.06%から引き下げ、「SPDRポートフォリオ高利回り債ETF(SPHY)」で0.15%から0.10%に下げた。

  一方、ブラックロックの「iシェアーズ・ブロード・米ドル建てハイイールド社債ETF(USHY)」とDWSグループの「Xトラッカーズ・ドル建てハイイールド社債ETF(HYLB)」の経費率はいずれも0.15%。ステート・ストリートの動きは現在2億8800万ドル規模のSPHYで運用資産を増やす狙いがありそうだ。USHYとHYLBはそれぞれ75億ドル、65億ドル。

原題:
State Street Cuts ETF Fees, Amping Up Wall Street’s Race to Zero(抜粋)

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