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【債券週間展望】長期金利に低下圧力、新年度入りで収益確保の買い

3月第5週(29日-4月2日)の債券市場では、長期金利に低下圧力が掛かりやすい展開が予想されている。新年度入りすることから期間収益の確保を狙った買いが入りやすくなるとの見方が背景にある。日本銀行が3月末に発表する来月の国債買い入れオペの予定については、大幅な減額は見込みにくいとの見方が出ている。

市場参加者の見方

◎SMBC日興証券の奥村任ストラテジスト

  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀点検などのイベントを通過し、大きな動きは生じにくい時間帯だが、期待ボラティリティー(変動率)が低下する中、キャリー確保の動きが出てくる
  • 10年債入札は利回り水準が低下して警戒感もあるが、キャリー確保の需要に支えられる上、イールドカーブがある程度傾斜している20年ゾーンも底堅く推移するだろう
  • 日銀は感染症の影響が続く中でカーブ全体を低位安定させると言っており、国債買い入れオペの月間予定で金利上昇を促すような減額はしないのではないか
  • 長期金利の予想レンジは0.050%~0.110%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 日銀の緩和姿勢に変化はなく、買い入れオペや投資家の押し目買いが下値を支えるが、米長期金利上昇への警戒感も続くため、投資家は上値追いに慎重な姿勢を維持するだろう
  • オペの月間予定は、日銀が市場安定を優先するとすれば、前月から大きく変更される可能性は低いだろう
  • 2年債入札は年度末、10年債入札は年度初めの需要が見込まれ、いずれも無難に消化されるだろう
  • 長期金利の予想レンジは0.060%~0.100%

国債入札予定

対象発行予定額
30日2年利付国債3兆円程度
1日10年利付国債2.6兆円程度

日銀オペ予定

対象年限直近の通知額
31日3-5年3700億円
10-25年1200億円
25年超300億円


主な材料

  • 29日:日銀、3月の金融政策決定会合の主な意見
  • 31日:日銀、長期国債買い入れの月間予定(4月)
  • 31日:米連邦準備制度理事会(FRB)、補完的レバレッジ比率(SLR)の条件緩和措置打ち切り
  • 1日:日銀の企業短期経済観測調査(短観、3月調査)
  • 1日:3月の米ISM製造業景況指数
  • 2日:3月の米雇用統計
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