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米新規失業保険申請、予想以上に減少-パンデミック以降で最少

更新日時
  • 新規失業保険申請は68万4000件に減少-1年ぶり低水準
  • 州別ではイリノイ州とオハイオ州で特に大きく減少

先週の米新規失業保険申請件数は市場の予想以上に減少し、1年ぶりの低い水準となった。新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、多くの州で事業活動の制限が緩和される中、労働市場が改善していることが示唆された。

キーポイント
  • 新規失業保険申請件数(20日終了週)は通常の州プログラム下で前週比9万7000件減の68万4000件
    • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は73万件
    • 前週は78万1000件(速報値77万件)に修正
    • 季節調整前ベースでは10万412件減って65万6789件
      • イリノイ州とオハイオ州で特に大きく減少

米新規失業保険申請件数の減少についてブルームバーグTVのリポート

Source: Bloomberg

  今回の新規失業保険申請件数は、事業活動再開とワクチン接種対象拡大の中で雇用削減の動きが鈍化しつつあることを示唆している。新型コロナ感染がパンデミック(世界的大流行)となって以降、申請件数が70万件を下回るのは初めて。ただそれでも前回のリセッション(景気後退)時のピークをなお上回っており、労働市場回復の道のりは長い。

  パンデミックが長引く中で申請件数は変動の大きい状況も続いている。過去に例を見ないほどの申請件数急増や不正申請の増加も処理を遅らせる要因となっている。

  BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ジェニファー・リー氏は「申請件数が既にピークに達したのは確実で、そこから減少してきている。正しい方向に進んでいるといえる」と分析。その上で、新規申請件数が30万件のレンジになるまでは「過度に楽観しない」と述べた。

  失業保険の継続受給者数(13日終了週)は26万4000人減って387万人。

Filings for U.S. initial jobless benefits fell more than expected last week

詳細

  • 州別ではイリノイ、オハイオのほか、カリフォルニアとフロリダ、ニューヨークでも新規申請件数が大きく減少。一方でバージニア、マサチューセッツ、ネバダでは大幅に増加した
  • 連邦政府のパンデミック失業支援(PUA)プログラムの新規申請件数は20日終了週に約4万2500件減少

    • PUAは自営業者や単発の仕事を請け負うギグワーカーなど、各州が設けている通常の失業保険では対象外となる労働者に適用される
  • 長期失業者向けに連邦政府が設けたパンデミック緊急失業補償(PEUC)の継続受給者は6日終了週に555万人に増加

    • PEUCは州プログラムの給付期間が終了した人に補償を提供する

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. State Jobless Claims Fell to Pandemic-Era Low Last Week(抜粋)

(統計の詳細を追加し、更新します)
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