コンテンツにスキップする

LIBOR代替、ターム物流動性に不安-まだ推奨できずと参照金利委

  • SOFRのターム物レートを自信を持って推奨する立場にはまだない
  • 年末までにターム物の発表主体を推薦する状況になると保証できない

国際的な金利指標のロンドン銀行間取引金利(LIBOR)からの円滑な移行を目指す代替参照金利委員会(ARRC)は23日、フォワードルッキング(将来の金利を反映する)担保付翌日物調達金利(SOFR)のターム物レートについて、今年半ばまでにLIBORの代替金利として推奨する立場にないと発表した。

  LIBORは翌日物と1カ月、3カ月、6カ月、12カ月物のドルLIBORを除き、年末で公表が停止される予定。ARRCの発表は、移行プロセスの重要な最終段階が予定通り年内に実現すると保証しないことを意味し、移行プランを巡る不透明感を助長する可能性もある。

  米連邦準備制度理事会(FRB)などが設置したARRCは、SOFRのデリバティブ(金融派生商品)市場の現在の流動性水準を前提とすれば、SOFRのターム物レートを自信を持って推奨する立場にはまだないとした。さらに年末までにしっかりしたフォワードルッキングのターム物レートを発表できる管理主体を推薦する状況になるとは保証できないと説明した。

  SOFRの翌日物以外のターム物レートについて、市場参加者は、流動性が低いという理由で人々は取引したがらないが、人々が取引しない限り十分な流動性は生まれない「卵が先か鶏が先か」という問題だと考えている。

  ARRCの推計では、3カ月物までの短期のSOFRスワップの未決済約定はLIBORの5.8%、フェデラルファンド(FF)金利スワップの7%にとどまっている。

  TDセキュリティーズの米国金利戦略責任者プリヤ・ミスラ氏は、満期が今年より先になるLIBOR連動の新規契約をやめるよう金融規制・監督当局が金融機関に指示しているため、やがて銀行はSOFRを使うようになり、それに伴うヘッジのニーズがデリバティブ取引を促進するとの見方を示した。

原題:Libor Transition Goes on Even With SOFR Term Rate Uncertain (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE