, コンテンツにスキップする

FRB議長、失業率は「極めて望ましい」動き反映せず-上院証言

更新日時
  • 利回り上昇は経済見通しの改善を反映、秩序ある動きだと指摘
  • 今年はインフレ率が上昇するが一時的、望まないインフレには対処

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、金融当局として非常に力強い今年の経済成長を見込んでいるにもかかわらず、失業率の低下予想が相対的に控えめにとどまっていることについて、労働市場の「極めて望ましい」改善が失業率に反映されないためだと説明した。

  同議長は24日、上院銀行委員会で証言。失業率の算出に現在含まれていない人が労働力人口に復帰するというプロセスに言及し、労働市場への「参加は拡大している」と指摘。「そうした状況が失業率を高い水準にとどめる。極めて望ましい結果だ」と述べた。

パウエルFRB議長が上院銀行委員会で証言。労働市場について話します

Source: Bloomberg)

  先週公表された連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の四半期経済予測では、失業率は年末までに4.5%に低下すると見込まれている。2月の失業率は6.2%。FOMC参加者による今年の経済成長率予想は6.5%だった。

インフレ見通し

  経済予測によれば参加者らは、当局が重視するインフレ指標が今年末に2.4%に急伸するが、来年には2%に鈍化すると見込んだ。

  パウエル議長は物価については、インフレ圧力が極めて低かった昨年との比較によるベース効果で上昇すると予想。このほか累積需要やサプライチェーンの障害も一定の物価押し上げ要因になるとの見解を示した。

  ただ、そうした物価上昇は一時的であり、長期にわたった低インフレ環境が物価上昇圧力を抑制するだろうと論じた。

  議長は「長期的には、この四半世紀に見られたインフレの力学はなお損なわれないと考えられる」と指摘。この予想通りとならなかった場合でも、金融当局には望まないインフレに対処する手段があり、活用すると説明した。

  このほか米10年債利回りの上昇に関する質問には、ワクチン接種が加速し経済見通しが明るさを増している状況を反映しているとして、懸念要因ではないとの見解を示した。

  議長は「これまでの利回り上昇は秩序立った動きだ。秩序立った動きでなかったら、私は懸念するだろう」と語った。

イエレン長官

  パウエル議長と共に公聴会に出席したイエレン財務長官は、今月成立した経済対策に盛り込まれた失業給付上乗せが失効するのに伴い、失業率は低下すると確信していると証言した。

  「失業は引き続き高水準であり、経済対策の追加救済措置を提供することが重要だが、その失効が始まる秋に米経済が立ち直りつつあるだろう」と語った。

  同長官は失業給付上乗せが失業者の就業意欲を低下させるのではないかとの懸念を否定。最近の調査はむしろ就業を促すことを示していると反論した。ただ、失業給付上乗せは景気回復に伴い今年終盤には不要になるだろうと述べた。

原題:Powell Sees ‘Highly Desirable’ Gains Behind Modest Jobs View (2)(抜粋)

(イエレン財務長官の証言を追加して更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE