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EU、コロナワクチン輸出規制強化へ-英国との緊張高まる

  • 輸出阻止を容易にする規制を検討-現行では約90カ国への供給を保証
  • アストラがオランダ新工場で生産するワクチン、配分巡り英と交渉

欧州連合(EU)は新型コロナウイルスワクチンについて、輸出規制の厳格化を24日明らかにする見通しだ。この措置で域外へのワクチン輸出が著しく滞る恐れがある。

  現行制度でEUは約90カ国への供給が中断されないことを保証しているほか、ファイザーモデルナなど契約を履行している企業にも保護を与えている。EUが検討している輸出規制強化案が実現すれば、この2つの措置が撤回される可能性があると、EU高官が語った。

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  新型コロナワクチン生産で世界屈指のEUがこうした措置を取れば、中東からカナダまでさまざまな国・地域に影響が出かねない。EUの行政執行機関である欧州委員会は、一方的に恩恵にあずかるだけの相手国にはワクチン輸出を全面停止する可能性があり、英国を主な標的としているとみられる。ただ低中所得国のワクチン購入を後押しする国際的枠組み「COVAXファシリティー」向けの輸出は、新規則の対象から外れる。

「ワクチンナショナリズム」台頭、EUが対英輸出停止も

  欧州当局の取り組みは今のところ、英アストラゼネカに焦点を絞っている。同社の納入実績は1-3月(第1四半期)に契約分の半分に届いていない。数週間以内に稼働予定のオランダ新工場でアストラが生産するワクチンについて、EUは英国と配分を巡る交渉を開始しており、EUに最大部分を割り当てるよう主張している。高官2人が語った。

  新たな輸出規制はEUとの契約を果たさない企業の輸出阻止を容易にする狙いがある。一方で欧州委は今後、ワクチンを求める各国の接種比率も勘案する。

  高官1人によると、「量的」な考慮は今後の供給障害を防止するのが目的で、アストラなど契約を履行しない企業以外の輸出許可申請にも適用される。従ってファイザーやモデルナなどからの輸出許可申請も拒否される可能性があることを意味すると、匿名を条件に語った。

原題:
EU Set to Tighten Vaccine Export Rules Amid U.K. Tensions (3)(抜粋)

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