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米FRB、気候変動問題をウォール街監督の柱に位置付けへ

  • 「金融安定気候委員会」新設をブレイナード理事が講演で明かす
  • 金融システムへの気候変動リスクを評価しプログラム開発・実行へ

米連邦準備制度理事会(FRB)は、気候変動問題をウォール街監督の柱に位置付ける計画だ。地球温暖化が金融システムに突き付ける危険について、その特定と対応のための「金融安定気候委員会」を新設する。23日に講演したブレイナードFRB理事が明らかにした。

  「金融システムへの気候変動関連リスクを評価して、それに対処するプログラムを開発・実行」するのが同委設置の趣旨だとブレイナード理事は説明。FRBは気象事象が企業や経済全般にどのような脅威となるかを把握するため、調査やモデル構築に資源を投入しているが、手ごわい課題となりそうだと同理事は認めた。

Key Speakers At The Monetary Policy Strategy, Tools, And Communication Practices Conference

ブレイナードFRB理事

Photographer: Taylor Glascock/Bloomberg

  同委は財務長官が議長を務める金融安定監視評議会(FSOC)と連携する。ブレイナード理事は「気候変動は新型コロナウイルス感染症(COVID19)と同様、正確に予測するのが困難で、外部から金融システムにショックを与える他の事象に類似していると捉えることができる」と語った。

  地球温暖化を巡っては、同日の下院金融委員会で証言したパウエルFRB議長も言及。「経済や金融システム、われわれが仕える国民に長期的な影響を与える可能性があるのは明らかだ。その理解に努めるのがわれわれの責務だ」とし、大手銀行は既に「気候変動が長期にわたって事業にどのように影響するか理解しようと極めて積極的に取り組んでいる」とも指摘した。

  FRBはこのほか、監督対象の個々の金融機関に影響を及ぼす気候変動リスクにもっと直接的な重点を置いた「監督・気候委員会(SCC)」を1月に設置している。

ブレイナードFRB理事、金融機関は今から気候変動リスクに備えよ

原題:
Fed Revamps Wall Street Oversight to Confront Climate Change (1)(抜粋)

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