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緩和解除には辛抱強いアプローチで臨む-ブレイナードFRB理事

更新日時
  • 一段と顕著な前進を実現するには幾分時間を要する見通しだ
  • 労働市場のさらなる改善のスピードが以前より不明確と指摘

米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は23日、米景気回復の勢いが増す中でも当局は金融刺激策の解除を辛抱強く進めるだろうと述べた。

  同理事はオンラインで全米企業エコノミスト協会(NABE)向けに講演し、「一段と顕著な進展を実現するには幾分時間を要する見通しだ」と発言。持続可能な2%のインフレ目標と広範囲で包摂的な最大限の雇用といった目標達成には「見通しに基づく先制的アプローチよりも結果に基づく辛抱強いアプローチ」の方が効果的だろうと語った。

Fed Chair Powell Speaks At Fed Listens Event

ブレイナードFRB理事

Photographer: Zach Gibson/Bloomberg

  連邦公開市場委員会(FOMC)は先週の定例会合でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くとともに、新型コロナウイルス禍からの米経済の回復を支援するため、少なくとも2023年いっぱいは金利をゼロ付近で維持すると示唆した。

  ブレイナード理事は、「見通しは大幅に改善しているが、雇用はコロナ禍前の水準を1000万人近く下回っており、インフレ率は2%を下回る水準にとどまっていることから、経済はわれわれの目標からなお程遠い」と語った。

  さらに、「当初の再開ラッシュの後、労働市場のさらなる改善のスピードが以前より不明確になっている」と指摘し、「一部の経営者は、コロナ禍後の消費パターンが確立するまでは人員の大幅増加に慎重になっている可能性がある」と説明した。

  講演後の質疑応答で米国債利回り上昇について問われたのに対し、ブレイナード理事は「市場はフォワードルッキングなものだと引き続き予想される」とした上で、「秩序を欠いた動きや、当局目標の達成に向けた進展を脅かす債券利回りの動きが見られれば懸念するだろうし、そうした動きがわれわれのフォワードガイダンスと一致しないようであれば留意するのは確かだ」と答えた。

The Fed's New Dot Plot

原題:Brainard Says Fed to Be Patient as U.S. Recovery Strengthens (2)(抜粋)

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