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3月23日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:株が反落、経済再開への期待後退-原油は大幅安

  23日の米株式相場は反落。経済活動再開で恩恵を受ける企業の株価が特に低迷した。新型コロナウイルス感染「第3波」急拡大への対応で新たなロックダウン(都市封鎖)に入るドイツの状況は、世界経済の再開が遅れる兆候と受けとめられた。

  • 米国株は反落、経済再開の恩恵が大きい銘柄に売り
  • 米10年債利回り1.62%に低下、2年債入札への需要は堅調
  • ドル上昇、FRB議長がインフレリスク懸念しない姿勢示唆
  • NY原油は大幅反落、50日移動平均下回る-需要先行きに不安
  • NY金は続落、ドル堅調で投資妙味薄れる

  S&P500種株価指数は反落し、小型株で構成するラッセル2000指数は3%を超える下げとなった。経済再開が追い風になるカーニバルやトリップアドバイザーといった銘柄は大きく下落。航空会社株で構成する指数は昨年10月以来の大幅安となった。

  S&P500種が前日比0.8%安の3910.52。ダウ工業株30種平均は308.05ドル(0.9%)安の32423.15ドル。ナスダック総合指数は1.1%低下。

  米国債は続伸。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.62%。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はこの日、経済成長の加速が望まないインフレにつながるリスクを特に懸念していない姿勢を示唆した。米財務省が実施した2年債(600億ドル、約6兆5200億円相当)の入札では、堅調な応札需要があった。

  新型コロナとの闘いが一進一退となり、投資家は守りの姿勢を余儀なくされている。一方で国債利回りは落ち着きを見せ、大規模な米財政出動がインフレ高進をもたらして金融政策引き締めにつながるとの懸念はやや和らいだ。

  S&P500種は、昨年3月23日に付けた安値から1年間で約75%の上昇を遂げた。Eトレード・ファイナンシャルのトレーディング・投資商品担当マネジングディレクター、クリス・ラーキン氏は、この株価回復は「本当に目覚ましい」と指摘。相場下落を予想する投資家にとって重要なのは、「株式市場が歴史的に見て健全な成長期の苦しみの過程にあり、まだ大きな回復が見込める点を心に留めること」だと話した。

  外国為替市場ではドルが上昇。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は約2週間ぶりの高水準となった。カナダ・ドルは米ドルに対する下げが比較的小幅。ほぼ1年前に流動性対策で導入した緊急措置を縮小するとのカナダ銀行(中央銀行)発表が材料視された。

  ドル指数は0.6%上昇。ドルは対円では0.3%安の1ドル=108円58銭。ユーロは対ドルで0.7%安の1ユーロ=1.1850ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反落。2月上旬以来の安値となった。欧州でロックダウンの再導入や拡大が相次ぎ、消費の回復見通しに危うさが生じている。期先が期近を上回るコンタンゴ(順ざや)となり、短期的な弱さを示唆した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は前日比3.80ドル(6.2%)安い1バレル=57.76ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は3.83ドル下げて60.79ドル。いずれも50日移動平均を下回り、さらに売り圧力が高まる可能性を示唆した。

  ニューヨーク金市場ではスポットと先物が続落。ドルが上昇し、金は代替資産としての投資妙味が低下した。パウエルFRB議長は議会証言で、インフレリスクを懸念していない姿勢を示した。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後2時21分現在、前日比0.6%安い1オンス=1727.94ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、0.7%下げて1727.50ドルで終了した。

原題:U.S. Stocks Decline as Oil Tumbles, Bonds Advance: Markets Wrap(抜粋)

Dollar, Bonds Gain as Powell Repels Inflation Talk: Inside G-10(抜粋)

Oil Plunge Deepens With Renewed Lockdowns Clouding Horizon(抜粋)

Gold Sags on Dollar Gain; Fed’s Powell Plays Down Inflation Risk(抜粋)

◎欧州市況:株は下落、シクリカル銘柄に売り-欧州債は上昇

  23日の欧州株は下落。長引く新型コロナウイルス対策の制限措置を巡る懸念から、景気変動に敏感な銘柄への物色が反転した。

  ストックス欧州600指数は0.2%下落。自動車株が安い。半導体不足による自動車生産の影響が嫌気された。エネルギー株も下落。原油安に連れた。公益事業や通信などのディフェンシブ銘柄は上昇し、この日の下げを抑えた。

  イマンティア・カピタルの株式ファンドマネジャー、ハイメ・エスペホ氏は「市場は迅速な景気回復を織り込んでいたが、コロナウイルスワクチンや新たなロックダウン(都市封鎖)に関する最近のニュースは支援材料とは言えない内容だ」と述べた。

  欧州債ではドイツ債に安全逃避の買いが入ったが、終盤に上げを縮小した。株式が下げを埋めたことが響いた。

  イタリア債は4日続伸と、ここ6週間で最長の連騰となった。欧州連合(EU)の発行する5年物と25年物の「緊急時失業リスク緩和支援(SURE)」債130億ユーロ(約1兆7000億円)には1000億ユーロ近い買い注文が集まった。

  英国債の利回り曲線はブルフラット化した。

主要国債の利回り 
ドイツ10年債利回りは3bp低下のマイナス0.34%
イタリア10年債利回りは4bp低下の0.60%
フランス10年債利回りは3bp低下のマイナス0.09%
英10年債利回りは5bp下げて0.76%

ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)

原題:Bunds Trim Gains, Italian Bonds Advance; End-of-Day Curves、Europe Shares Edge Lower as Virus Woes Halt Cyclical Rotation

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