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経産省や自動車メーカーがルネサス支援-半導体工場火災

更新日時
  • 経済、社会に大きな影響を与えるものと国が認識-経産省担当者
  • トヨタ、日産は従業員を工場に派遣し、現場調査など支援

ルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)の火災を受け、経済産業省や自動車メーカーが支援に乗り出している。同工場の生産停止が長引けば自動車メーカーなどの生産に影響が出る可能性があり、オールジャパン体制でルネサスを支援する。

  同省情報産業課の西川和見課長は、那珂工場の生産停止は「経済、社会に大きな影響を与えるものと国が認識」しており、1カ月以内での生産再開を目指して復旧作業を進めているルネサスを「応援するのがわれわれの立場」と述べた。

  自動車メーカーや製造装置メーカーなどに現地での応援依頼をしたほか、焼損した装置の調達や修理の「優先的な取り扱いをお願い」したという。ただ、装置は基本的には受注生産で通常納入に数カ月かかるケースもあるため、「今の時点で1カ月後にどれだけそろうかは分からない」と述べた。

  トヨタ自動車の広報担当、橋本史織氏は復旧活動支援のため、同工場に従業員を派遣したと述べた。部品メーカーの災害支援の場合、通常は現場の状況などを確認して対策を検討するという。日産自動車の広報担当者も従業員を現地に送ったことを明らかにした。

  フィッチ・レーティングス・ジャパンのディレクター、ロマン・ショー氏は同工場の生産停止で早ければ来月にも自動車生産に影響を及ぼす可能性があると指摘。ルネサスは1カ月以内の再開目標の達成に全力を尽くしているようだが、「それは非常に難しいことがわかるだろう」と述べた。

  火災が発生したN3棟(300ミリメートルライン)では、自動車のさまざまな機能の制御に必要なマイコンや自動運転に使われるシステムオンチップ(SoC)など最先端製品を生産している。火災発生前は世界的な車載半導体不足を受けてフル稼働を続けていた。

  火災は19日午前2時47分ごろ発生し、約5時間半後に鎮火した。N3棟の全製造装置の約2%、11台の装置が焼損した。

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(自動車メーカーやアナリストコメントを追加して記事を更新しました)
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