, コンテンツにスキップする

LINE、中国からの個人情報アクセスを遮断ー漏洩は確認できず

更新日時
  • 中国での個人情報に関連する新機能開発などの業務を終了
  • トークデータの保管を韓国から国内に移転、21年6月までに

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら

LINEの個人情報保護で不備が見つかった問題で、出沢剛社長は中国からの個人情報へのアクセスを「完全に遮断」し、同国での個人情報を必要とする新機能開発や保守、運用の業務を23日付で終了したと発表した。

  

LINE and Yahoo Japan App As Two Are In Talks For Possible Merger

LINEアプリ

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  この問題を巡って外部有識者を集めた特別委員会は23日午後に初会合を開催。出沢氏が同会合の冒頭の挨拶で明らかにした。現在韓国のデータセンターで保管されている、LINEのトーク内の画像や動画、ファイルデータを2021年6月までに完全に国内に移転するほか、ユーザー向けのプライバシーポリシーを改定する方針も示した。

  特別委の座長を務める宍戸常寿東京大学大学院教授は会の冒頭で、ユーザー情報が中国から閲覧可能だったことは「社会的信頼を損なうものであったと考えている」と述べた。

  LINEは先週、無料通話アプリの個人情報がユーザーに十分な説明がないまま中国関連会社からアクセスできる状態にあったと発表した。総務省では採用活動や意見募集などで利用しているLINEの運用を停止する考えで、千葉県も「中高生の悩み相談」など緊急性の高い業務以外でのアカウント利用を一時停止するなど、影響が広がり始めている。

  ソフトバンクグループは1日、Zホールディングス(ZHD)とLINEの経営統合を完了し、新体制をスタートさせたばかりだった。ZHDの株価は統合以降約15%下落している。

  会合に出席し、終了後取材に応じたZHDの中谷昇常務執行役員は、今回の事案は統合完了に先立ち1月の終わりに外部からの指摘があり、2月に同社の調査部で調べたことを明らかにした。

  出沢氏は23日夜の記者会見で、中国から個人情報にアクセスできる状況にあったことや韓国でデータ管理を行っていたことは「適切な業務」であり、現時点では情報漏えいもないとの認識を示した一方で、ユーザーへの説明が不十分で「先回りしてやるべきだった」と述べた。

(最終段落に出沢社長の会見での発言を追記して記事を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE