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香港の新型コロナワクチン接種、中国製依存が進展妨げか

  • 16万回接種後に7人の死亡報告、関連性なしでも住民は不安募らす
  • 信頼損なわれると回復は実に困難-シノバック広報担当

香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は先月、香港で最初となる新型コロナウイルスワクチン接種を受けた際、中国本土企業の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のワクチンに断固たる支持を表明した。

  しかしその後、シノバック製ワクチンと香港当局のワクチン接種促進活動への信頼は急低下している。第1弾として16万回の接種が行われた後、7人の死亡事例と数十件の副反応が報告されたためで、住民は香港で他に唯一利用可能な独ビオンテックと米ファイザーが共同開発したワクチンの接種申し込みに殺到し始めている。

Hong Kong's Leader Carrie Lam and Top Officials Receive Covid Vaccination

シノバック製ワクチンの接種を受けた林鄭行政長官(2月22日)

  

  公式調査では、死亡事例とシノバック製ワクチンとの関連性がないことが判明しており、1件の死亡例はビオンテック製ワクチン接種後に報告された。それでも、中国による言論の自由の制限や民主派拘束などを巡りここ2年間に香港当局への市民の不信は高まっており、ワクチン接種を巡る不安は増幅されている。

  林鄭長官ら当局者は現在、市民に期限切れ前にワクチンを接種するよう呼び掛けるとともに、接種対象を健康な30ー59歳の成人に広げている。予防接種率はシンガポールを下回っており、香港は他の主要都市に比べ経済再開が遅れる恐れがある。

  ブルームバーグのワクチン・トラッカーによると、香港でこれまでに接種を受けたのは人口の2%で、シンガポールの6.9%やイスラエルの54%を下回る。優先接種対象者のうち実際に受けることを選んだ人がごくわずかだったことから、香港当局は対象者を2回拡大していた。林鄭長官は23日の定例会見で、追加のワクチンが到着次第、対象を16歳以上に広げることや接種奨励策を検討する方針を示した。

  シノバックの広報担当者は、香港での第1弾のワクチン接種後に報告された死亡事例は「予想外に多かった」とコメント。住民の不安を理解するとしながらも、死亡事例とワクチンとの関連はないと強調し、メディアの過熱報道が事態を悪化させたと発言。さらに、「いったん信頼が損なわれると、回復するのは実に困難だ」と話した。

Widening Gap

Despite a delayed start, BioNTech inoculations surpass Sinovac's

Source: Hong Kong government statements

Vaccine Hesitancy

Show-up rate for those who booked Sinovac trails behind BioNTech

Source: Hong Kong government statements

原題:
Hong Kong Vaccine Rollout Hampered by Reliance on Chinese Shots(抜粋)

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