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トルコの政治リスク、個人投資家を直撃-トルコリラ・円は一時15%安

トルコリラが政治リスクの高まりを受けて急落。証拠金取引を使って投資をする日本の個人投資家を直撃した。

  週明けの為替市場でトルコリラは早朝に急落。対ドルで一時前週末比17%あまり下落、対円でも15%安となった。トルコのエルドアン大統領が20日、同国のアーバル中銀総裁を突然解任したのを受けた。

  外為どっとコム総合研究の神田卓也調査部長は「トルコリラのロング(買い持ち)の比率も高まっていたし、朝あれだけ下げた状態で始まると耐えられない人は出てくる」と指摘した。くりっく365のデータによると、証拠金取引におけるトルコリラ・円のポジションは17日の時点で、リラロングの比率が昨年2月以来の87.6%まで上昇していた。

トルコリラ・円ポジションにおけるロング比率

昨年2月以来の水準まで積み上がっていたトルコリラ・円のロングポジション

東京金融取引所、Bloomberg

  トルコリラの先行きについて悲観的な見方が出ている。ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストは、アーバル氏の後任となるガブチオル氏について「利下げ支持派のため、インフレにも関わらず利下げのフェーズに切り替わると考えると、トルコリラは今後また一段と下がる可能性の方が高い」と言う。

  神田氏もトルコリラ・円について「利上げの目が無くなった中で、インフレ率が上がったら売られるし、収束しても金利低下で売られるということになりやすく、中期的に厳しい局面が続く」とみている。

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